犬も歩けば棒に当たるの意味は?例文や英語訳、類義語や由来も解説!

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犬も歩けば棒に当たるの意味

誰しもが一度は聞いたことがある、「犬も歩けば棒に当たる」ということわざですが、その正しい意味はご存じでしょうか?

実はこのことわざ、ニュアンスが全く異なる二つの意味があるので、意外にも誤用しやすい要注意の表現なのです。

ということで今回は、例文や類語も参考に、詳しく&分かりやすく「犬も歩けば棒に当たる」の意味を解説致します!

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犬も歩けば棒に当たるの意味

それでは早速、「犬も歩けば棒に当たる」の意味を見ていきましょう。

 

冒頭でも触れたように、「犬も歩けば棒に当たる」には二つの意味が存在します。

その一つ目の意味とは「何もせずじっとしていれば良いのに、出しゃばった行動をする事で思わぬ災難に遭う」という意味になります。

これは別の言い方をすれば、「余計なことをすることによって、本来であれば不必要な被害をこうむる」とも言い換えられますね。

つまり、「大人しくしていれば起こるはずのなかった面倒事が増えてしまった」というような、ネガティブなニュアンスで使われます。

 

したがって、こちらの意味で「犬も歩けば棒に当たる」を用いる際の心情としては、「チッ」と舌打ちしたくなるような気持ちと言えるでしょう(笑)

要するに、「余計な問題を増やすなよ」というような感じで、相手に対して「怒り」や「軽蔑」といった負の感情を抱いている時に一つ目の意味で「犬も歩けば棒に当たる」を使う事が出来ます。

 

それでは続いて、「犬も歩けば棒に当たる」の二つ目の意味を見てみましょう。

 

「犬も歩けば棒に当たる」の二つ目の意味とは「積極的に行動すれば、思わぬ幸運に巡り合える」という意味になります。

これは別の言葉で表現するなら、「とにかく動いてみることによって成果が得られる」という意味とも言えるでしょう。

つまり、この場合は一つ目の意味とは真逆のニュアンスであり、前向きにどんどん行動することをポジティブに評価した意味合いを持つということです。

 

したがって、この二つ目の意味合いで使う状況としては、考えすぎて前に進めなかったり新しい挑戦に足踏みしているときに、その背中を押すような目的で使う事が出来ます。

なので、その背景にある心情としては「がんばれ!」「できるよ!」というような形で、応援する気持ち鼓舞する気持ちで用いられます。

 

ということで、このように「犬も歩けば棒に当たる」は、二つの真逆の意味を持っているということになります。

 

これはかなり困った表現ですね(笑)

 

しかし、実は結論から言うと、確かにこの表現は二つの意味を持つものの、実際の日常において使う場合はそれ程厄介ではないのです。

 

どういうことかと言うと、実際の会話でどちらの意味なのか迷わなくて済むと言い切れる理由が、二つあることが関係しています。

 

その一つ目の理由は、相手がどちらの意味で使っているのかが、その文脈や状況から簡単に判別できるからです。

こちらに関しては実際の例文を見れば一目瞭然なので、後ほど「例文」の章で具体例をご紹介いたしますね。

 

そして、「犬も歩けば棒に当たる」という表現が難なく使いこなせると言い切れる二つ目の理由は、実際の日常会話では、基本的に二つ目の前向きなニュアンスで使われることがほとんどだからです。

つまり、普段の生活でこの表現を見聞きする際は、「積極的に行動すると想定外の幸運が起こる」という意味で登場することが圧倒的に多いのですね。

 

したがって、自分で「犬も歩けば棒に当たる」という表現を使う際も、二つ目のポジティブな意味で使った方が無難と言えるでしょう

 

ただし、実はこのことわざはもともとは一つ目の「余計なことはしない方が良い」という意味で使われていたので、その点は一応頭の片隅に入れておきましょうね。

 

ということで、ここまでの内容を踏まえて最後に結論をまとめれば、「犬も歩けば棒に当たる」ということわざは、どちら意味で使っても誤用ではないものの、基本的には二つ目の前向きな意味で使った方が間違いないと言えそうです。

 

さて、ということで、ここまでで「犬も歩けば棒に当たる」の意味がおおむね理解できた後は、この言葉のニュアンスを完全にマスターするために、続いてその語源を見てみましょう!

いったい何故、「犬」が「棒」に当たるという比喩表現を用いたのでしょうか?

犬も歩けば棒に当たるの語源

犬も歩けば棒に当たるの語源

さて、「犬も歩けば棒に当たる」ということわざにはどのような由来があるのでしょうか?

 

結論から言うと、「犬も歩けば棒に当たる」の語源は、ぶらぶら歩いている犬が人間に棒で叩かれる様子から来ています。

 

つまり、ぶらぶらほっつき歩く犬を棒でぶって注意する姿をたとえに用いて、「ほっつき歩く」=「余計なこと」「棒でぶたれる」=「本来する必要のなかった災いが起こる」という比喩表現になっているということですね。

 

余談ですが、このようなしつけがもし現代において実際に行われていたら、確実に保健所か警察に通報されますよね(笑)

 

冗談はさておき、このような語源がある事からも、「犬も歩けば棒に当たる」の元々の意味は「出しゃばる事で余計な被害をこうむる」という一つ目のネガティブなニュアンスであったということも納得がいきますね。

 

なお、このことわざが現在のようにポジティブな意味合いで使われるようになった背景には、「当たる」という語感が、何かしらの幸運に「巡り合う」、あるいは「合格する」「当選する」というイメージに紐づき、そのイメージが広く普及したことが原因のようです。

つまり、とりあえず動き出すことで、幸運という運命に「ぶつかることができる」といった語感で広まったと言えますね。

 

さて、ということで、語源を把握し「犬も歩けば棒に当たる」の意味が完璧に理解できたところで、続いてはこの表現がどういった時に使われるのか、例文を見ることで言葉の使い方をマスターさせましょう

皆さんは、どのような例文が思いつくでしょうか?

犬も歩けば棒に当たるの例文

犬も歩けば棒に当たるの例文

  1. 例文1.犬も歩けば棒に当たると思って片っ端からバイトの面接を受けた事が功を奏した。
  2.  
  3. 例文2.じっと待っても問題は解決しないのだから、「犬も歩けば棒に当たるで積極的に行動しようよ。
  4.  
  5. 例文3.宝くじを思い切って百枚買ったら三等が当選したよ!「犬も歩けば棒に当たるとはこのことだね。
  6.  
  7. 例文4.犬も歩けば棒に当たる」を信じてみて、君もお見合いパーティや婚活合コンとかに参加してみたら?
  8.  
  9. 例文5.無理だと決めつける前に「犬も歩けば棒に当たる」の精神で、片っ端から飛び込み営業をしてみよう。
  10.  
  11. 例文6.帰宅が遅い娘が心配になり迎えに行ったせいで財布を無くし雨に打たれるなんて、まさに「犬も歩けば棒に当たる」だ。

冒頭でも説明したように、犬も歩けば棒に当たるには二つの真逆の意味がありましたが、例文をご覧いただければ分かるように、どちらの意味合いで使われているかは一目瞭然ですよね。

 

基本的には、例文1~5のように「積極的に行動することで良いことが起こる」という意味で使われますが、まれに例文6のように「余計なことをしたことで面倒な問題が増える」という意味で使われます。

 

なお、そういった意味では、「犬も歩けば棒に当たる」の犬にとっての棒とは、さながらビーフジャーキーのような存在と言えそうですね(笑)

 

さて、ということで、例文を見て具体的な使い方が分かったところで、続いては実際の会話例を通して、自分自身で「犬も歩けば棒に当たる」という言葉を使うイメージを養ってみましょう!

皆さんも、下記の会話例のパンダさんになりきり、〇〇の部分に入る言葉を考えてみてくださいね。

 

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犬も歩けば棒に当たるの会話例

自分で始めたビジネスに行き詰まったパンダさんが、仕事仲間のヒツジさんに相談しているシーンです。

 
 
このまま足踏みしてても仕方ないから、去年みたいに色々な著名人のセミナーに出て世界を広げてみようと思うんだ!
 
 
お!いい心がけだね!よく「犬も歩けば棒に当たる」って言うもんね。
 
 
そうだね!よし!とりあえず、前回大失敗した「〇〇になれる壺」だけは買わないように注意して、片っ端から講演会に参加するよ!
 

 

いかがでしょうか?〇〇にはどんな言葉が入りましたか?

この〇〇に入る言葉は、『幸せ』ですかね(笑)

「幸せになれる壺」というフレーズは昔からよく使われますが、実際にそれを見たことある人はどの位いるんですかね?(笑)

 

さて、ということで、パンダさん達のやり取りを見て「犬も歩けば棒に当たる」という表現を実際に使うイメージがついたところで、続いてはその類語を知ることで、この言葉の輪郭をより鮮明にしていきましょう

皆さんも、パッと思いつく類語がありませんか

犬も歩けば棒に当たるの類語

犬も歩けば棒に当たるの類語

  1. 1.「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」
  2. 「たくさん数をこなすことで中にはまぐれ当たりもある」という意味を持つことわざです。
  3.  
  4. 2.「歩く足には棒あたる」
  5. 「動きまわることで悪い事が起こる可能性もあるが、何もしないよりは良い」というニュアンスで使われます。

なお、「犬も歩けば棒に当たる」の対義語としては、「せっかく無難に落ち着いてる物事に余計なちょっかいを出すことで災いを招く」という意味の「藪をつついて蛇を出す」や「触らぬ神に祟りなし」などいった表現が当てはまるでしょう。

 

さて、ここまで来たら「犬も歩けば棒に当たる」の完全制覇まであと一歩です!

極めつけとして「犬も歩けば棒に当たる」の「英語訳」も知る事で、この表現のキャラを完璧に掴んでしまいましょう!

皆さんも、自分が知っている英語で思い付く表現がありませんか?

犬も歩けば棒に当たるの英語

英語で「犬も歩けば棒に当たる」を表現するとしたら、下記のような例が適切でしょう。

1.Nothing ventured, nothing gained.

「冒険にでなければ、何かが起こることはない」という意味です。

2.Nothing will ever change if you do nothing.

「もしあなたが何もしなければ、何も変わることはない」という表現です。

普段あまり英語に触れる機会がない方には、少々難易度が高かった表現かもしれませんね(笑)

 

それでは最後に「まとめ」でおさらいをし、このことわざを完全にマスターしましょう!

 

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まとめ

犬も歩けば棒に当たるのまとめ

いかがでしたか?「犬も歩けば棒に当たる」の意味はしっかり理解できたでしょうか?

最後に、ここまでの内容を簡単にまとめましょう。

【犬も歩けば棒に当たる】
意味 ①出しゃばる事で問題が増える
②積極的な行動が幸運を招く
注意点 基本的には②の意味で使う
由来 歩き回る犬を棒で叩き注意する
類語 下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる

ここまでご覧いただいたように、「犬も歩けば棒に当たる」という表現は、主に「積極的に動き回る」ことを評価する意味で使われることわざです。

もちろん、行動することの大切さは誰しも共感できると思いますが、とは言え、実際に新しいことに挑戦したり、次々に行動を起こすには中々の根気と勇気がいるのも事実ですよね(笑)

 

ということで、この記事の最後に、皆さんが前向きな気持ちで積極的に行動できるようになる一冊をご紹介いたします!

この本を読むことで、あなたもきっと、周囲からビックリされるような行動力を手に入れることができますよ!

 

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