鼻にかけるの意味とは?由来と類語、例文や英語訳も解説!

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鼻にかけるの意味

多くの方が耳にした事がある「鼻にかける」という表現ですが、その正しい意味はご存じでしょうか?

実はこの慣用句は、「鼻にかかる」「鼻につく」という紛らわしい類語もあることで、その意味を誤解していたり使う場面を間違えている方も意外と多いんです。

ということで今回は、例文類語も参考にしつつ、楽しみながら「鼻にかける」の意味を理解できるように解説致します!

また、実際に「鼻にかける」と言われる人の特徴を知ることで、今後の人間関係においても役立つこと間違い無しなので、そのポイントも合わせてご紹介しますね!

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鼻にかけるの意味

それでは早速、「鼻にかける」の意味を見ていきましょう。

 

「鼻にかける」の意味とは、「自慢すること」「得意がること」という意味になります。

これをもう少し分かりやすく言えば、「自慢気なようす」「得意気なようす」とも言い換えられますね。

 

つまり、何かしらの事柄を自慢している姿や、優れていることを得意がっているような状況を指し「鼻にかける」と表現できるというになります。

 

したがって、イメージ的には、鼻にかけている本人は「良い気分」になっている感じですね。

ただし、一方でそれを見ている周囲はその態度に対し、ネガティブな印象を抱いていることが多いのも、注意するポイントになります。

 

ちなみに、「鼻にかける」と間違えて「鼻にかかる」と誤用しているケースもあるので、注意しましょう。

また、「鼻にかける」は「鼻に掛ける」と漢字で表記することもあるので、覚えておくといいですね。

 

なお、「鼻にかける」と混同されがちな表現として「鼻につく」という表現がありますが、これは明確に「鼻にかける」とは意味が違うので注意しましょう。

そもそも「鼻につく」という表現の意味は、「うっとうしく嫌な感じがする」「どうも気に入らない」という意味になります。

つまり、「自慢する、得意がる」かどうかに関わらず、単純に「イヤな感じがする」という事を表したいときに「鼻につく」という表現を用いるという事ですね。

 

ただし、「鼻につく」という表現は、元々は匂いが鼻に残って離れない様子を指す言葉だったので、そのような背景も知っておくと、意味が混同してしまう事はないかと思います。

あるいは、「鼻にかける」態度が「鼻につく」(「自慢気な態度」に「嫌悪感を感じる」)というケースは往々にしてあると思うので、このような形で覚えてもいいかもしれません(笑)

 

さて、ということで、ここまでで「いたちごっこ」の意味がおおむね理解できた後は、続いてはこの言葉を完全にマスターするために、その語源を見てみましょう!

むしろこの慣用句は、その語源を把握することでより一層意味の理解が進み記憶の定着に役立つ、という側面もある表現です。

 

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鼻にかけるの語源

さて、「鼻にかける」という言葉には、どのような由来があるのでしょうか?

 

結論から言うと、「鼻にかける」という言葉は、イギリス人の「高い鼻」がもともとの語源になっているんです。

どういう事か、詳しく説明していきますね。

 

話の由来は、1840年のアヘン戦争後の中国に遡ります。

アヘン戦争前の中国は、世界の超大国として「世界の中心は中国だ」というスタンスで政策を行っていました。

 

しかし、アヘン戦争でイギリスに大敗したことで、この態度を180°変えざるを得なくなります。

敗戦国である中国は、イギリスとの間に不公平な通商条約を結ばされたり、西洋人が大量に移住してきたりする中で、勝戦国として西洋人が大きな態度で接してくる状況に陥ります。

 

それは当時の中国人にとって、今まで当たり前に通用していた思想や行動が、全く通用しなくなるという衝撃的な変化でした。

それまでの圧倒的な裁量権や決定権も、勝戦国であり文化的にも中国より発展していた西洋文化の前では、手も足も出なかったのです。

 

そのため、当時の中国の人々の間に「西洋人は態度がでかい、高慢な人種だ!」というイメージが、広まってしまうことになります。

そして、皆さんもご存じのように、西洋人は我々アジア人と比べ、非常に高い鼻を持っていますよね。

そこから、「鼻が高い人種=高慢」というネガティブな印象に繋がり、これが「鼻にかける」という言葉が生まれるゆえんになったと言われているんです。

 

つまり、「鼻にかける」という言葉は、「西洋人の鼻の高さ」と「西洋人と中国人との関係性」が、かけ合わさったことにより生まれた表現だったのですね。

 

ちなみに、当時の中国においては、西洋人の事を「胡人」と呼んでいました。

「胡」とは「きゅうり」の事を指しており、西洋人の高い鼻がきゅうりに見える程だった事が、その語源になっているそうです。

それだけ、「西洋人」=「高い鼻」という結びつきが強かったということですね。

 

とはいえ、当時の西洋人が自分たちが「きゅうり人間」呼ばわりされている事を知ったら、恐らく相当怒ったであろうとは思いますが(笑)

 

さて、ということで、語源を把握し「鼻にかける」の意味が完璧に理解できたところで、続いてはこの表現がどういった時に使われるのか、例文を見ることで言葉の使い方をマスターさせましょう

ここまでの説明を聞いた皆さんは、どのような例文が思いつきますか?

鼻にかけるの例文

鼻にかけるの例文

「鼻にかける」という表現は、下記の例文のような形で使う事ができます。

 

  1. 例文1.彼はいつも、営業成績がいい事を「鼻にかける」。
  2.  
  3. 例文2.私は「鼻にかける」態度をとったことで、彼女に嫌われた。
  4.  
  5. 例文3.由緒正しい家柄を「鼻にかける」君の姿勢は、評価できないな。
  6.  
  7. 例文4.あの女優は演技力がないのだが、自分の美貌を「鼻にかけている」。
  8.  
  9. 例文5.彼女は優秀で人柄も良く人気者だが、それを「鼻にかけない」ところが良い。
  10.  
  11. 例文6.文武両道に優れている事を、決して「鼻にかけたり」しないよう心掛けている。

慣用句には、ポジティブ又はネガティブのどちらか一方の意味で使うものと、どちらの意味でも使用できるものがあります。

そんな中、例文をご覧いただいて分かる様に、「鼻にかける」は基本的にネガティブな意味として使われる表現になります。

 

自分の自慢をしたり得意気な態度をとる人に、基本的には良い印象は抱かないので、当然と言えば当然ですね。

 

なお、この表現がよく用いられるケースとしては、「鼻にかける」ことに対する非難や軽蔑を表現する際や、「鼻にかける」ことへの注意や指摘をするシーンで使われる事が多いです。

 

また、その一方で例文5と6のように、「鼻にかけていない」事に対する評価を表す使い方もできますね。

 

いずれにしても、上記の例文を見ながら、『自分は「鼻にかける」と言われないように注意しよう』と再認識した方も多いのではないでしょうか(笑)

 

さて、ということで、例文を見て具体的な使い方が分かったところで、続いては実際の会話例を通して、自分自身で「鼻にかける」という言葉を使うイメージを養ってみましょう!

皆さんも、下記の会話例のパンダさんになりきり、〇〇の部分に入る言葉を考えてみてくださいね。

鼻にかけるの会話例

会社の同僚のパンダさんとヒツジさんが、休憩中に談笑しています。

 

ボクは、パン太郎の学歴を「鼻にかける」態度がいつも気にくわないんだ!

 

 

まあまあ。怒っても疲れるだけだし、大目に見てあげてよ。

 

 

だって、アイツは三浪の京大出身者だよ。僕なんて〇〇を「現役合格&首席卒業」の秀才なのにさ!

 

 

いや、パンダさんも十分自分の学歴を「鼻にかける」人になってるけどね!(笑)

 

 

いかがでしょうか?どんな言葉が入りましたか?

この〇〇に入る言葉は、おそらく『東大』ですね(笑)

このパンダさんのように、自分を棚に上げてしまうことがないように注意したいものですね(笑)

 

さて、続いては「鼻にかける」の類語を知ることで、この慣用句の輪郭をより鮮明にしていきましょう

 

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鼻にかけるの類語

鼻にかけるの類語

「鼻にかける」には、下記のような類語が存在します。

  1. 1.「小鼻をうごめかす」
    「得意そうな表情をすること」を意味する類語ですね。
  2.  
  3. 2.「鼻笛を吹く」
    単純に口を閉じて声を鼻に抜いて歌う事を意味する一方で、「得意になること」を意味することもできる類語になります。
  4.  
  5. 3.「鼻に当てる」
    「自慢すること」という意味合いを持つ類語です。

このように、「鼻にかかる」という表現の類語で同じく「鼻」を使うものは多く存在します。

この他にも鼻を用いた慣用句は非常に多いですが、それだけ顔の中心部分に位置する鼻は、人の表情や態度を示す際に気になる部分なのでしょう。

 

なお、慣用句ではありませんが、「鼻にかける」と同じような意味を持つ類語として、「でかい顔をする」「天狗になる」「調子に乗る」「有頂天になる」のような表現も当てはまるでしょう。

 

また、「鼻にかける」の対義語としての慣用句は存在しませんが、「自慢する」「得意気に振舞う」という事とは逆の態度を表す表現として、「謙虚」「謙遜」「遠慮がち」「控え目」などが挙げられますね。

 

特に、自己主張が苦手で「暗黙の了解」のような文化が評価される日本においては、「謙虚さ」は美徳とも言えるので、そういった意味でもなおさら「鼻にかける」と言われないように注意したいものですね(笑)

 

さて、ここまできたら「鼻にかける」の意味の完全制覇までもう一歩です!

極めつけとして「鼻にかける」の「英語訳」も知る事で、この表現のキャラを完璧に掴んでしまいましょう!

鼻にかけるの英語訳

英語で「鼻にかける」を表現するとしたら、下記のような例が適切でしょう。

 

1.boast about
「自慢する」という意味を表す表現ですね。

2.be proud of
「誇りに思う」という意味と「自慢している」という意味の両方をもつ表現になります。

3.brag about
「自慢している」という意味ですが、1の「boast」に比べより高慢さが強調される表現です。

 

さて、ここまでお読みいただいて分かる様に、「鼻にかける」人は基本的に好まれません。

では、「鼻にかける」人にならないためにはどうしたらいいのでしょうか

あるいは、もしかしたら自分では気づいていなくても、実は周囲からは「鼻にかける」人と思われているかもしれません(笑)

 

ということで、ここまでの総括も踏まえ、最後に「鼻にかける」人の特徴を見てみましょう!

 

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鼻にかける人の特徴

鼻にかける人の特徴

下記に挙げるような特徴を持つ人が、主に「鼻にかける」と言われる人物に該当するので、参考してみましょう。

 

1.態度が大きい

「鼻にかける」人の特徴として、「態度が大きい」ということが挙げられます。

自分の存在価値をアピールしたいので、必要以上に堂々とした態度を示すため、周囲には偉そうにしていると映ることが多いです。

自分に自信がある一方で、その自信を周囲からの賛同を得ることで実感しようとするので、やたらと態度を大きくする事で、「構ってもらい認めて欲しい」という気持ちがあります。

 

また、このような人は、基本的に集団の中において、自分が主役のように振舞いたいと常に思っている傾向があります。

自分の凄さを周囲に自慢話し、周りの人から称賛されることで、集団の中心にいようとしているのです。

あるいは、「鼻にかける」人は、往々にして自分より能力が上であると感じた人物に対しては、より一層大きな態度で出ることで、マウントをとろうとする特徴もあります。

ただ、結局はいずれのパターンも、「自分の地位や存在価値を周囲に認めてもらいたい」という気持ちが強いが故のアピールということですね。

 

2.プライドが高い

「鼻にかける」人の二つ目の特徴として「プライドが高い」という点があります。

基本的に自己評価が高いので、周囲からも同様の高い評価を得たいと思っています。

つまり、自分の自慢する事で「相手から褒められ称賛されたい」という気持ちを非常に強く持っています。

逆に言えば、自分のプライドを守るために、自慢気な態度をとるとも言えますね。

一方で、万が一でも自分のプライドが傷つけられでもしたら、相当な剣幕で怒りを露わにするなど、あからさまに感情的になる事も少なくありません。

「鼻にかける」人にとっては、自分のプライドを傷つける対象は、敵以外の何物でもないのです。

なので、もちろん本人は自分自身のプライドを傷つけるようなことは絶対にしません。

そのため、失敗を極端に恐れているので、常に自分の能力の範囲内の難易度が低い事だけに取り組む傾向があります。

 

3.周囲の人を見下している

「鼻にかける」人の三つ目の特徴としては、常に周りの人を見下している事も挙げられます。

自己評価が高いという事は、当然それと比較した他者の評価は低くなる事に結びつき、その上下関係の中で優越感に浸り満足を得るのです。

逆に、何かとなんくせをつけて他者を見下すことで、自己評価を無理やり上げる事も珍しくありません。

結局は、自他ともに認めるという価値観がないので、常に競争意識の中で「どちらが優れているか」を比較し続ける必要があるのです。

 

4.付き合う人をえり好みする

「鼻にかける」人は、付き合う人を都合良く選ぶという傾向があります。

基本的には、自分と同じ位のレベルか、それ以上の人としか付き合いません。

自分と同レベル以上の人間しか認めることが出来ないので、必然的にこのような特徴を持つことになるんですね。

また、自分より明らかにレベルが上だと感じる人に対しては、へりくだるような態度で接することも多いです。

プライドが傷つかないように、完全に勝てないと分かっている相手には早々に白旗を上げ、その人の軍門に下ろうとします。

まさに、ドラえもんに出てくるスネ夫のような感じですね(笑)

 

また、自分のよりレベルの低いと思っている人には、あからさまに冷たい態度をとるという特徴もあります。

もしくは、そのような人は「自分の評価を確認するための道具」としか捉えてないような側面もあるので、優越感に浸るための手段として接することになります。

 

さて、以上が「鼻にかける」人の主な特徴になりますが、いかがでしたしょうか?

皆さんは『自分が「鼻にかける」人に該当していた!』とはならずに済んだでしょうか?(笑)

 

少なくとも、上記のような特徴に当てはまる人物が、過去に出会った人や周囲の知人の中に、一人や二人思いついたかと思います。

いずれにしても、「鼻にかける」人は一見自信があるように見えて、実は自信のないがゆえに、それを周囲にアピールしたり、周囲からの賛同を得ようとしているというのは、皆さんもお気づきですよね?

そういった意味では、「鼻にかける」人はある意味では「可愛そうな人」とも言えるのかもしれません。

まとめ

鼻にかけるのまとめ

いかがでしたか?「鼻にかける」の意味はしっかり理解できたでしょうか?

先ほども述べましたが、私たちは誰しも自信がないがゆえに「鼻にかける」行動をしがちです。

 

つまり、逆に言えば自分に自信があれば「鼻にかける」必要は無くなるという事です。

特に最近は、「自己肯定感」という表現で、自信を持つことの大切さが語られることが多くなっていますよね。

 

ということで、この記事の最後に、皆さんが「鼻にかける」人にならずに済む一冊をご紹介させて頂きます!

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