息をのむの意味は?呑む・飲むとの違い、類語・例文・英語訳も解説!

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息をのむの意味

皆さんご存じの「息をのむ」という表現ですが、その正しい意味はご存じでしょうか?

実はこの慣用句は、主たる意味が二つあることで、その意味を誤解していたり、使う場面を間違えている方も意外と多いんです。

また、「のむ」の表記が三種類あるので、誤用されやすいのも特徴です。

ということで今回は、例文類語も参考にしつつ、楽しみながら「息をのむ」の意味を理解できるように解説致します!

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息をのむの意味

それでは早速、「息をのむ」の意味を見ていきましょう。

 

「息をのむ」の意味ですが、冒頭でも触れたように基本的には二つの意味合いで使われる表現になります。

まず一つ目の意味は、「恐怖や驚きで、息が止まること」という意味合いで用いられます。

 

皆さんも、一度は経験したことがあると思うのですが、急に驚いたり、急に恐怖を感じたりした時に、一瞬無意識に息が止まりますよね。

イメージ的にはあのような感じで、驚きのあまり身体も硬直して、表情も固まってしまっているような状態です。

つまり、そういった何かしらの急に起こった出来事に反応して「ハッ」と息が詰まったような状態を指す時に使われるのが、「息をのむ」の一つ目の意味になります。

 

ちなみに、この一つ目の意味で「息をのむ」がよく用いられるシーンとしては、例えば急に視界が開けて絶景が目に入ってきた時などに、その時の驚きや感動を表す際に多く、つまりは急な展開や発見に対して、その瞬間思わず息をするのを忘れてしまう瞬間ですね。

 

さて、それでは続いて「息をのむ」の二つ目の意味を見てみましょう。

 

「息をのむ」の二つ目の意味は「緊張しながら見守ること」という意味になります。

つまり、非常に緊迫した状態において、目の前の物事の流れ・進み方・一部始終を逃すまいと、緊張して見守っている状況ですね。

 

したがって、こちらの意味合いでの「息をのむ」の状態としては、心も身体もリラックスできずに一定期間ギュッと固まり続けるようなイメージです。

あるいは、祈るような形で両手を強く握りしめながら、「ゴックン」とつばを飲むようなシーンを思い描いて頂くと分かり易いと思います。

 

したがって、こちらのパターンでよく用いられるシーンとしては、スポーツ観戦中に、特に勝負の行方を決める重要な局面で、息を潜めながらその状況を見守っているような状況を表現するときに、使われやすいです。

つまり、決定的な瞬間をのがすまいと、一旦その対象にだけ集中する感じですね。

 

ということで、このように「恐怖や驚きで息が止まる」と「緊張しながら見守る」という二つが「息をのむ」の意味になります。

そして、すでにお気づきの方もいると思いますが、いずれの意味においても共通する要素は、「緊張状態であること」と「動きが止まること」になります。

 

しかし、逆に両者の違いとしては、一つ目の「恐怖や驚きで息が止まる」という意味で使う際には、基本的には瞬間的な一瞬の出来事に対して使われ、「息をのむ」時間もあっという間に過ぎ去ります。

また、その時に感じる感情としては、「驚き」あるいは「恐怖」ですね。

 

その一方で、二つ目の「緊張しながら見守ること」の意味合いで使う際は、一つ目の意味と比べると「息をのむ」時間が若干長い印象で、ある一定以上の時間経過とともに使われます。

また、「見守っている」という「不安」や「心配」という心境であることも、こちらの意味で使われる際の大きなポイントですね。

 

つまり、「恐怖や驚きで息が止まる」と「緊張しながら見守る」二つの意味は似ている面もあるのですが、その時間的な感覚感情においては微妙にニュアンスが異なっているという事です。

したがって、自分が使う際も相手が使っている時も、どちらの意味で用いるのかは間違えないようにしましょうね。

 

さて、それではこの章の最後に、「息をのむ」の正しい表記についてもご紹介させて頂きます。

 

冒頭でも述べたように、「息をのむ」には「息を飲む」「息を呑む」という二つの漢字が使われる事があります。

しかし、結論から言うと、「息を飲む」は誤記であり、正しい表記ではありません

一方で「息を呑む」は正しい表記なので、こちらの漢字を用いるのは大丈夫です。

 

なぜそのような違いが生まれるのかと言うと、「飲む」と「呑む」は、それぞれの漢字が指し示すものが違うからなんです。

どういうことか、詳しく説明しますね。

 

まず、「飲む」という漢字の場合は、基本的に「液体の飲み物を流し込む」場合に使われる表記です。

それに対して、もう一方の「呑む」という漢字は「液体以外で飲みもの」でも使え、また「比喩的表現」の場合にも使われます。

 

そう言われると、確かに「呑む」の場合は、「要求を呑む」「涙を呑む」「雰囲気に呑まれる」などの表現でも使われますよね。

 

つまり、今回の「息」も飲み物ではないので、「飲む」ではなく「呑む」を使うのが正しいという事になります。

 

さて、ということで、ここまでで「息をのむ」の意味がおおむね理解できた後は、続いてはこの言葉を完全にマスターするために、その語源を見てみましょう!

むしろこの慣用句は、その語源を把握することでより一層意味の理解が進み記憶の定着に役立つ、という側面もある表現です。

 

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息をのむの由来

息をのむの由来

さて、「息をのむ」とは、どのような由来から生まれた表現なのでしょうか?

 

結論から言うと、実はそもそもの出所は、「息をのんでいるようだ」という身体的な感覚の比喩表現が由来になっているんです。

 

これはどういうことかと言うと、先ほども説明した通り、「息をのむ」は、基本的に人が「緊張している状態」を指す慣用句でした。

そして、人は緊張状態になると、身体がすぐに反応し動けるように、自律神経の内の交感神経が一気に優位になります。

この時、全身の筋肉が緊張することで、呼吸が一瞬詰まることがあります。

 

皆さんも、似たような感覚を経験したことはありますよね?

 

明らかに息が浅くなったり、場合によっては本当に一瞬息することを忘れるような状況です。

あるいは、驚いた時に思わず「ハッ!」と息を吸い込んでしまった事はないでしょうか?

ドッキリを仕掛けられたり、急に人が現れてビックリした時に、驚きと共に無意識に一瞬息を吸い込む状況です。

そのような状態が、両者とも息をのんでいる様に見えることから、現在のような二つの意味合いで使われる「息をのむ」という表現が生まれたと言われています。

 

おそらく、誰しもが同じような出来事を経験した事はあるはずなので、そういった意味では非常に納得がいく分かりやすい由来と言えるでしょう。

 

さて、ということで、語源を把握し「息をのむ」の意味が完璧に理解できたところで、続いてはこの表現がどういった時に使われるのか、例文を見ることで言葉の使い方をマスターさせましょう

ここまでの説明を聞いた皆さんは、どのような例文が思いつきますか?

息をのむの例文

息をのむの例文

「息をのむ」という表現は、下記の例文のような形で使う事ができます。

  1. 例文1.山頂からの景色のあまりの美しさに、思わず「息をのんだ」。
  2.  
  3. 例文2.普段おとなしい彼が大声を出した時、周囲ははっと「息をのんだ」。
  4.  
  5. 例文3.運転中に子供が急に車の前に飛び出してきて「息をのむ」思いをした。
  6.  
  7. 例文4.世界記録達成の瞬間、その会場にいた全員が「息をのんで」見守った。
  8.  
  9. 例文5.ピアノの発表会で自身の出番を直前に控えた私は、緊張に「息をのんだ」。
  10.  
  11. 例文6.母親は廊下でひとり、息子の手術の行方を「息をのむ」思いで待ち続けていた。

ご覧いただいて分かるように、例文1~3は「恐怖や驚きで息が止まること」という、一つ目の意味合いで用いられる例文です。

一方で例文4~6は、二つ目の「緊張しながら見守ること」という意味で使った例文になります。

こうして比較してみると、より両者の使い分けがより明確になりますね。

 

なお、いずれの場合にしても「息をのむ」シーンは、普段とは違うイレギュラーな状況・環境で使われるというのも、ひとつポイントになるかと思います。

 

ただ、できることなら、山頂からの景色に感動した例文1のような、恐怖や不安を伴うことないポジティブな状況で、この表現を使いたいものですね(笑)

 

さて、ということで、例文を見て具体的な使い方が分かったところで、続いては実際の会話例を通して、自分自身で「息をのむ」という言葉を使うイメージを養ってみましょう!

皆さんも、下記の会話例のパンダさんになりきり、〇〇の部分に入る言葉を考えてみてくださいね。

息をのむの会話例

同級生のパンダさんとヒツジさんが、放課後におしゃべりしています。

 

いや~、ついに終わっちゃたね〇〇の連載!

 

 

うん!もう、山王戦の最後の方は夢中になって読んじゃうよね。

 

 

だよね!特に、ラストの流川から花道へのパスシーンなんか「息をのむ」名シーンだよね。

 

 

そうそう!あれはホント最高の描写だったよね!

 

 

いかがでしょうか?どんな言葉が入りましたか?

この〇〇に入る言葉は、いわずもがな『スラムダンク』ですね(笑)

完全に余談ですが、もしこの漫画を知らないという方は、時代を超える名作なので是非一度読んでみてくださいね!

 

さて、続いては「息をのむ」の類語を知ることで、この慣用句の輪郭をより鮮明にしていきましょう

息をのむの類語

息をのむの類語

「息をのむ」には、下記のような類語が存在します。

  1. 1.「言葉を失う」
    「驚きやショックで、言葉が詰まり出なくなること」という意味で使われる類語です。
  2.  
  3. 2.「絶句する」
    「呆れたり驚いたりして、何も言えなくなり黙ってしまうこと」という意味の類語になります。
  4.  
  5. 3.「唖然とする」
    「驚き呆れてものも言えないさま」「開いた口が塞がらないさま」という意味を表す類語ですね。
  6.  
  7. 4.「固唾を呑む」(かたずをのむ)
    「事のなりゆきを案じ息を凝らすこと」という意味を持つ類語になります。

なお、「息をのむ」の対義語としての慣用句は存在しませんが、この表現と対照的な状況としては、「安心」「冷静」「無反応」「リラックス」「通常通り」「波風が立たない」などの言葉からイメージされるような場面ですね。

 

さて、ここまできたら「息をのむ」の完全制覇までもう一歩です!

極めつけとして「息をのむ」の「英語訳」も知る事で、この表現のキャラを完璧に掴んでしまいましょう!

息をのむの英語訳

息をのむの英語訳

英語で「息をのむ」を表現するとしたら、下記のような例が適切でしょう。

breathtaking
「息を呑むような」という意味の形容詞で、「驚いて息が止まる」という状況も表現できます。

それでは最後に「まとめ」でおさらいをし、この慣用句を完全にマスターしましょう!

なお、まとめの最後には、皆さんの役に立つちょっとしたオトク情報もプレゼントしてますよ♪

 

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まとめ

息をのむのまとめ

いかがでしたか?「息をのむ」の意味はしっかり理解できたでしょうか?

 

「恐怖や驚きで息が止まる」と「緊張しながら見守る」のいずれの意味合いでも、基本的には普通の状態ではないという意味では、「息をのむ」シーンは心身にとってストレスを感じる状況とも言えます。

そういった意味では、ちょっとやそっとで動じない器の大きな人の方が、ストレスが少なく日々を安心して生きていけるという面もありますよね。

 

という事で最後に、皆さんが「動じない」人になって、ストレスフリーな毎日を生きられる一冊をご紹介させて頂きます!

この本を読むことで、あなたもきっと、どっしりとした安心感を手に入れる事ができますよ!

 

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