揚げ足を取るの意味は?例文や類語、揚げ足取りの心理と特徴も解説!

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揚げ足を取るの意味

皆さんご存じの「揚げ足を取る」という表現ですが、その正しい意味はご存じでしょうか?

実はこの慣用句は、その意味を誤解していたり使う場面を間違えている方も意外と多い表現なんです。

また、揚げ足取りの人の心理や特徴は知っていますか?

ということで今回は、例文類語も参考に、楽しみながら「揚げ足を取る」の意味を理解しつつ、「揚げ足取り」と言われる人柄についても詳しく解説致します!

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揚げ足を取るの意味

それでは早速、「揚げ足を取る」の意味を見ていきましょう。

 

「揚げ足を取る」の意味は、「他人の言葉尻や些細な失敗を取り上げ、からかったりすること」という意味になります。

これをもう少し別の言葉で言えば、「他人の小さな間違いをほじくり出し、嫌味を言うこと」とも言い換えられますね。

つまり、人は誰しも、小さな言い間違いやミスがあるものですが、それをいちいち取り上げて皮肉を込めて責める行為を指しています。

 

なお、「揚げ足を取る」という表現を使う際のポイントは、些細なミスを「わざわざ取り上げる」という所ですね。

つまり、本来であれば流しても構わないような小さなことにも関わらず、あえて意地悪な気持ちからその事を指摘するのが、「揚げ足を取る」の特徴になります。

言い換えれば、普通の人は引っかからないような細かい部分で、一つ一つ嫌味を言ってくるのが、「揚げ足を取る」人の傾向として挙げられます。

 

したがって「揚げ足を取る」人の相手をする側としては、余計なところで時間と労力を費やすことになるので、たまったものではありませんね。

しかし、「揚げ足を取る」本人としては、相手の邪魔をすること自体を目的にしている側面もあるので、非常にタチの悪い行いと言えるでしょう。

 

これを逆言えば、「揚げ足を取る」人は、相手を批判する為にどうでもいい事にわざわざ口を挟む、ということですね。

つまり、まずは前提として「相手を非難する」という目的があり、その口実として小さなことをやり玉にあげるという事です。

 

こうして理解すると、「揚げ足を取る」人というのは、かなりムカつく奴ですね(笑)

なお、「揚げ足を取る」の実際の事例で言えば、たとえば文章内の誤字・脱字簡単な言い間違い些細な手違いやミスなどに対し、いちいちつけ込んでくるような態度をイメージして頂くといいと思います。

 

ちなみに、「揚げ足」を別の漢字を使い、「上げ足」や「挙げ足」と表記することもありますが、基本的には「揚げ足」という漢字を使うことがほとんどです。

というのも、この理由には実は「揚げ足を取る」のそもそもの語源が関係しているんです

 

ということで、ここまでで「揚げ足を取る」の意味がおおむね理解できた後は、続いてはこの言葉を完全にマスターするために、その語源を見てみましょう!

 

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揚げ足を取るの語源

揚げ足を取るの意味

さて、「揚げ足を取る」とは、どのような語源から生まれた表現なのでしょうか?

 

結論から言うと、実はもともとの語源は、我々日本人になじみの深い武道における技術が由来になっているんです。

 

どういうことかと言うと、ご存じの方もいるかもしれませんが、相撲や柔道の世界では、相手を倒す為に技をかけようとして「足をあげる」ことがあります。

言い換えると、技をかける側は、攻めに出る際に足をあげて技をかけようとするのです。

 

しかし、武道の世界では、その足をあげた瞬間を狙って、技をかけられる側がその隙をついて逆に相手を倒すという技術が存在します。

このように、相手の攻めを利用しスキをつくことで勝利を得るところから、「揚げ足を取る」という表現が使われるようになりました。

 

つまり、相手の意表をついてずる賢い手段で勝ちを獲得する姿勢が、「揚げ足を取る」の由来になっているという事ですね。

 

もちろんこれは反則技ではないのですが、正攻法とは言い難い戦法のため、その点が「揚げ足を取る」が現在のような否定的な意味で用いられることと結びついたのでしょう。

言い換えれば、相手のミスにつけこむ様な手法のため、卑怯で卑屈なイメージがついてしまったのですね。

 

いずれにしろ、「揚げ足を取る」行為は、それをされた側はネガティブな印象を受けるので、そういった意味で考えても、この由来は非常にしっくり来るのではないでしょうか?

 

なお、「揚げる」「上げる」「挙げる」という漢字はいずれも「高い位置にもっていく」という意味で使うことができるので、冒頭でも説明したように「揚げ足を取る」は、「上げ足を取る」「挙げ足を取る」と表すこともあり、その由来もここから来ています。

 

ただ、先ほども述べたように基本的には「揚げ足を取る」と表記するので、その点はご注意下さいね。

 

ちなみに、「揚げる」という漢字は、皆さんご存知のように、天ぷらやフライなどを「揚げる」という時にも使われる表記なので、「お相撲さんは、揚げ物大好き」と覚えると、漢字の書き間違いは無くなると思います(笑)

まあ冗談は置いておいて、このように日本人になじみのある由来を知る事で、その言葉への理解がより一層深まりますよね。

 

さて、続いては「揚げ足を取る」という表現がどういった時に使われるのか、例文を見ることで言葉への理解を深めていきましょう

揚げ足を取るの例文

揚げ足を取るの例文

「揚げ足を取る」という表現は、下記の例文のような形で使う事ができます。

  1. 例文1.プレゼン中に漢字の読み間違いをし、皆に「揚げ足を取られた」。
  2.  
  3. 例文2.意地悪な上司に「揚げ足を取られない」ように、入念に確認しておこう。
  4.  
  5. 例文3.過去の間違いをネタにいつまでも「揚げ足を取り続ける」のはやめてくれ。
  6.  
  7. 例文4.「揚げ足取り」だと言われないように、些細なミスは大目に見ることにした。
  8.  
  9. 例文5.あの夫婦は、喧嘩する度に「揚げ足を取り合う」ので、私から見ればお互い様だ。
  10.  
  11. 例文6.彼女は他者よりも優位に立つ為に、相手の「揚げ足を取って」人前で馬鹿にする。

慣用句には、ポジティブ又はネガティブのどちらか一方の意味で使うものと、どちらの意味でも使用できるものがあります。

そんな中、例文をご覧いただいて分かる様に、「揚げ足を取る」は基本的にネガティブな意味として使われる表現になります。

「揚げ足を取る」ことは相手を不快にさせる行為ですから、当然ですね。

 

したがって、基本的に「揚げ足を取る」を使うシーンとしては、その行為に対する非難軽蔑を表すことが多いというのも、ひとつポイントになるかと思います。

またその一方で、「揚げ足を取る」事をしないように促したり注意したりするケースもあります。

 

さて、ということで、例文を見て具体的な使い方が分かったところで、続いては実際の会話例を通して、自分自身で「揚げ足を取る」という言葉を使うイメージを養ってみましょう!

皆さんも、下記の会話例のパンダさんになりきり、〇〇の部分に入る言葉を考えてみてくださいね。

揚げ足を取るの会話例

中学校の授業中に起きた、同級生のパンダさんとヒツジさんのやり取りです。

 

(心の声:トイレ行きたいから先生に言わないと…) 〇〇!…って、あ!間違えた!

 

 

あ~!いまヒツジさん、先生の事を「〇〇」って言った!恥ずかし~い!

 

 

うるさいな!言い間違いは誰にでもあるだろ!いちいち「揚げ足を取る」なよ!

 

 

未だにおっぱいが恋しいのかな~?ヒツジさんは甘えん坊だね~!

 

 

いかがでしょうか?どんな言葉が入りましたか?

この〇〇に入る言葉は、『お母さん』ですね(笑)

学校の先生のことを間違えて「お母さーん」って言っちゃうのは、あるあるですよね(笑)

 

さて、続いては「揚げ足を取る」の類語を知ることで、この言葉の輪郭をより鮮明にしていきましょう

 

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揚げ足を取るの類語

揚げ足を取るの類語

「揚げ足を取る」には、下記のような類語が存在します。

  1. 1.「重箱の隅をつつく」
    「物事の取るに足らない部分を取り上げ悪く言うこと」という意味の類語ですね。
  2.  
  3. 2.「言葉尻を捕らえる」
    「相手の些細な言い間違いを非難すること」という意味を持つ類語になります。
  4.  
  5. 3.「片言隻句(へんげんせっく)を捕らえる」
    「些細な失敗を大きく捉えて批判すること」を意味する類語です。
  6.  
  7. 4.「粗探しをする」
    「執拗に他人の欠点を探すこと」を表す類語のひとつです。
  8.  
  9. 5.「欠点を論う(あげつらう)」
    「悪い点や改善点などをことさら話題にすること」を表現する類語となります。

上記のような類語が一般的ですが、他にも「ケチをつける」や「因縁をつける」や「難癖をつける」なども、広い意味では「揚げ足を取る」の類語と言えるでしょう。

余談になりますが、これだけ「揚げ足を取る」の類語があるということは、それだけ同様のシーンが日常で多いのだと考えると、悲しくなりますね(笑)

 

なお、「揚げ足を取る」の類語として「意地悪をする」という表現が思いついた方もいるかもしれませんが、両者は微妙にニュアンスが違うので、注意が必要です。

なぜなら、「意地悪をする」というは「冷たくて思いやりがないさま」という意味で、意地悪をする「原因」についてはあまり重きを置きません。

 

一方で、「揚げ足を取る」は「些細なミス」という「原因」を見つけ出しそれをターゲットにする行為なので、その点で双方は使い方が異なっています。

つまり、「揚げ足を取る」場合は、その原因に注視するという事なので、そのように把握しておくと、両者の違いが覚えやすいのではないでしょうか。

 

なお、「揚げ足を取る」の対義語として、対照的な状況からイメージされる言葉としては、「大目に見る」「穏便にすます」「水に流す」「目をつぶる」など、寛容さを表す表現が適切でしょう。

 

さて、ここまできたら「揚げ足を取る」の完全制覇までもう一歩です!

極めつけとして「揚げ足を取る」の「英語訳」も知る事で、この表現のキャラを完璧に掴んでしまいましょう!

揚げ足を取るの英語訳

英語で「揚げ足を取る」を表現するとしたら、下記のような例が適切でしょう。

1.nitpick
「揚げ足を取る」という意味の単語で、「nitpicker」で「粗さがしをする人」という意味でも使われます。

2.trip up
「揚げ足をとる、あら捜しする」という意味の表現になります。

 

さて、ここまでも度々述べていますが、できることなら「揚げ足を取る」人にはなりたくないものです。

それと同時に、可能であれば「揚げ足を取る」人とは関わりたくないですよね?(笑)

 

ということで、言葉の意味と使い方が完全に身に付いた後は、「揚げ足を取る」人の心理その対処法もご紹介させて頂きます!

 

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揚げ足を取る人の心理

揚げ足を取る人の心理

まず、「揚げ足を取る」人の心理としては、下記のポイントがあげられます。

 

1. 自分が優れていると認めて欲しい

揚げ足取りをする人の心理としては、どんな些細な事においても自分が相手より優位なことを示したい、という気持ちがあります。

その為、相手のミスを見つけようものなら必要以上に指摘をする事で、何とかして自分の自信を保とうとしている側面があるのです。

 

2.寂しいから構ってもらいたい

揚げ足を取る人の二つ目の心理的特徴として、「相手に構ってもらいたい」という寂しい気持ちの表れであるという事もあげられます。

このような人は、自分に自信がないがゆえに孤独に耐えられないので、他者に悪がらみすることで寂しさを紛らわせようとする傾向があります。

また、その一方で、単純にコミュニケーションが苦手で、会話がうまく続かないがゆえに寂しい思いをすることを避けようとするあまり、揚げ足を取ることで何とか会話をしようとするというパターンもあります。

 

3.相手の足を引っ張ることで上に立ちたい

自分が上に立つという目的で揚げ足を取りをする人もいます。

心理的な要因としては、常に競争意識に捕らわれており、「自分か相手か」といった二者択一の世界観で生きているため、相手を蹴落とすことで自身の立場を安定させようとします。

基本的に、他者は敵対する対象にしかならないので、揚げ足を取ることで相手の地位を下げることによって、自分の存在を確かなものにしようとします。

 

さて、以上が「揚げ足を取る」人の特徴ですが、ここまで読んで下さった方は確実に、「こんな人にはなりたくない!」と強く思ったのではないでしょうか?(笑)

その心がけは大切にして頂きたいですが、一方で周囲に「揚げ足を取る」人がいると厄介なもの明白ですよね?

では、実際にそのような人がいた時には、どのように対応したらいいのでしょうか?

という事で、続いては、「揚げ足を取る」人への正しい対処法をご紹介致します!

揚げ足を取る人の対処法

揚げ足を取る人の対処法

まず、「揚げ足を取る」人との基本的な付き合い方ですが、揚げ足取りをしてきた相手に対しやり返すことは絶対にNGです。

たとえどんな理由であれ、相手は「お前が間違っている」という歪んだ正義感から、揚げ足を取りをしています。

そのような相手にいくら反論しても、火に油を注ぐ事にしかならず、結果的に水掛け論になり何も解決しないので、「目には目を」という態度でマウントをしかけるのはやめましょう

 

では、無視すればいいのではと思われるかもしれませんが、これも逆効果です。

なぜなら、先ほどの心理の話でもお伝えした通り、揚げ足を取ってくる相手は寂しさから構ってもらおうとしているので、無視をすれば「もっと構って!」と更に行為をエスカレートさせる危険性があります。

したがって、無視をしても根本的な解決にはならないということです。

 

ということで、「やり返すのもダメ」「無視もダメ」という、やっかいな揚げ足取りに対しては、どう対処すればいいのでしょうか?

 

その答えは、少し意外なものかもしれません。

 

ズバリ、揚げ足取りな人への正しい対処法として最もオススメなのは、「ありがとうございます」と感謝を伝えるという方法です。

 

一見すると、ワケが分からない対処と感じるかもしれませんが、実はこれが一番有効な方法なのです。

なぜなら、「指摘してくれてありがとう」という意思を伝えると、相手はそれ以上は何も言う事が出来ないからです。

つまり、相手の攻撃を跳ね返すでも受け流すでもなく、受け止めるという事ですね。

そうすれば、それ以上の次の展開に進むことはなくなります。

揚げ足取りをしてきた相手も、思わぬ態度に意表をつかれるので、戦意喪失するという側面もあります。

ただし、「ありがとう」の言い方も、決して嫌味に聞こえないようにしないと意味がないので、その点は注意が必要ですね。

いずれにしろ、こういった形で正しく対処をすることができれば、自分の気持ちも波風立たずに、穏便にその場を切り抜けられるでしょう。

 

とはいえ、これはかなり上級者の方法である事は事実です(笑)

なので、現実味のある効果的な対処法としては、可能な限り相手と関わらないようにし、物理的な距離をとるというのもオススメです。

実際に話せるような距離にいなければ、相手に揚げ足を取られることもありません。

できるだけ距離をとることで接する機会が減れば、一回一回の接触時のストレスも相対的に減ってくる事もポイントです。

また、そのような中でもどうしても関わらなければいけない際は、「この人は寂しいんだな」と思い、子供を相手していると思って、寛大な心で接するというのも有効です。

あるいは、相手の揚げ足取りを自身の成長のきっかけとして、その論理的な部分だけを受け止めるのも、有効な手段のひとつですね。

 

いずれにしろ、ここまでの全ての手法に共通する大切なポイントは、揚げ足を取ってくる相手を変えようとはしない事です。

つまり、大事なのは、自分を変えること

相手の問題は相手の問題と割り切ってしまうこと。

そうすれば相手に期待する必要もないので、余計なストレスを感じなくて済みます。

なにより、相手を変えるよりも、自分を変えるほうが圧倒的に楽ですしね。

つまり、「自分が変わることで、相手が変わる」という側面からアプローチしてみるという事ですので、ぜひ参考にしてみてください。

 

それでは最後に「まとめ」でおさらいをし、この慣用句を完全にマスターしましょう!

 

まとめ

揚げ足を取るのまとめ

いかがでしたか?「揚げ足を取る」の意味はしっかり理解できたでしょうか?

度々述べてきたので、耳にタコだと思いますが、自分も相手も揚げ足取りにならない事は、円滑な人間関係をつくる上で非常に大切ですよね。

 

そういった意味では、お互いが自分に自信を持てれば、そのような関係から卒業できるという事です。

とはいえ、相手が自信を持てるかは相手次第なので、結局は自分が相手の挑発に乗らないくらいの圧倒的な自信を持てば、問題は起こりません。

 

ということで、この記事最後に、皆さんがしっかりとした自信を持てるようになる一冊をご紹介させて頂きます!

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