舌を巻くの意味とは?例文・類語・由来・英語訳なども詳しく解説!

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比較的頻繁に耳にする「舌を巻く」という表現ですが、その正しい意味はご存じでしょうか?

実はこの慣用句、言葉尻だけを捉えてしまうことで、その意味を間違えている方が意外と多い言葉なのです。

また、何気ない疑問ですが、「舌」と「ベロ」の違いは皆さん知っていますか?

ということで今回は、例文類語なども参考にしつつ、楽しみながら「舌を巻く」の意味を理解できるよう解説致します!

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舌を巻くの意味

それでは早速、「舌を巻く」の意味を見ていきましょう。

 

「舌を巻く」の意味とは、非常に優れているさまにとても驚くこと」という意味になります。

 

これは言い換えれば、「予想以上の結果に感嘆する」「あまりの出来の良さに感動する」という意味とも言えます。

いずれにしろ、ポイントになるのは、「ただ驚くのではない」という事ですね。

どういう事かと言うと、「舌を巻く」を使う状況としては、単にビックリするのではなく、その背景に何かしらの「称賛に値する原因がある」という事です。

言い換えれば、期待値以上のクオリティに対し「素晴らしい!」「すごい!」という感情が相まって驚いているということになります。

イメージ的には、「やられた~!」と思わず言ってしまうような、思わぬ出来の良さにいい意味で一本取られて、驚嘆しているような感じですかね。

 

したがって、「舌を巻く」という表現は、基本的に誉め言葉として、ポジティブな意味で使う表現になります。

なので、同じ「驚く」でも、突然の展開に単にビックリした時や、想像よりダメな結果に終わってビックリした際には使う事が出来ないという事です。

例えば「子供が道路に飛び出してきて驚いた」や「弱小相手に負けるとは驚いた」といったようなシーンで「舌を巻く」を使うのは、誤った使い方になります。

別のシーンで例えるなら、レストランで料理が出てきたときに、「料理のあまりの美味しさに驚いた」ときには「舌を巻く」という表現を使えますが、「料理のあまりの値段の高さに驚いた」ときには、「舌を巻く」とは言えないという事ですね。

要するに、イメージ的には、「ガーン!」「ガビーン!」とショックを受ける時には、「舌を巻く」という表現は適切でないという事ですが、最近の若者にこの例えで伝わるのでしょうか…(笑)

 

さてさて、では一旦ここまでの解説を簡単にまとめましょう。

 

長々と説明させて頂きましたが、要するに「舌を巻く」とは、「想定外の良い結果に、驚き感動すること」と捉えると、分かりやすいと思います。

今風に言えば、ビックリした背景に「いいね!」という気持ちがあるときに、「舌を巻く」という表現が使えるという事ですね(笑)

 

さて、ここまでで概ね「舌を巻く」の意味は把握できたと思いますが、よりしっかりと定着させる為にはその言葉の語源を理解しない事には始まりません。

しかも、「舌を巻く」の語源は、思わず「へぇ~」と唸ってしまうような由来に基づいているので、これを機会に知っておくことで、「舌を巻く」の正しい意味を完全にマスターしてしまいましょう!

 

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舌を巻くの語源

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さて、「舌を巻く」とは、どのような語源が元になっているのでしょうか?

慣用句の語源は、基本的に比喩表現を用いた例え話が由来になっているケースが多いのですが、「舌を巻く」は珍しく、歴史的な書物や伝記にその由来が見つけられる慣用句になります。

 

まず結論から言うと、「舌を巻く」の語源は、中国の漢書である「揚雄伝」と言われています。

 

その書物の中に、「舌巻」という表現があるのですが、これを訓読みをすると「舌を巻く」となります。

つまり、「舌巻」とは「舌の先を奥へ丸めてしまう」という意味になるという事です。

皆さんも実際にやっていただくと分かると思いますが、舌を奥の方へ丸めてしまうと話すことが出来なくなります

つまり、舌を巻いて喋れなくなるその状態が、「驚きのあまり言葉が出ない」という状況と結びついたことで、比喩表現として現在のような意味合いで使われるようになったという事ですね。

 

とはいえ、驚いたときに無意識に「ビュッ」と舌が奥に丸め込まれる事は実際にはないですが、そこはあくまで比喩表現という事でご了承くださいませ(笑)

 

ということで、「舌を巻く」の語源を把握し、その意味が完全に理解できたところで、続いてはこの表現がどういった時に使われるのか、例文を見ることで言葉の使い方をマスターさせましょう

舌を巻くの例文

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「舌を巻く」という表現は、下記の例文のような形で使う事ができます。

  1. 例文1.この人気店のスイーツは、誰もが「舌を巻く」美味しさである。
  2.  
  3. 例文2.入社一年目でこれほどの仕事が出来るとは、彼の成長に「舌を巻く」よ。
  4.  
  5. 例文3.審査会に参加した人々のレベルの高さは、プロも「舌を巻く」ほどだった。
  6.  
  7. 例文4.彼のあまりに理路整然とした正論には、出席者の全員が「舌を巻いている」。
  8.  
  9. 例文5.競合他社が出した新商品のクオリティに「舌を巻いて」ばかりもいられない。
  10.  
  11. 例文6.彼女の素晴らしいプレーには、敵のチームも思わず「舌を巻いてしまった」。

慣用句には、ポジティブ又はネガティブのどちらか一方の意味で使うものと、どちらの意味でも使用できるものがあります。

そんな中、先ほども解説した通り「舌を巻く」は、基本的にポジティブな意味合いで使われる表現になります。

「舌を巻く」原因に対する、称賛や賛美の気持ちがあることが前提になるので、当然といえば当然ですね。

 

さて、ということで、例文を見て具体的な使い方が分かったところで、続いては実際の会話例を通して、自分自身で「舌を巻く」という言葉を使うイメージを養ってみましょう!

舌を巻くの会話例

下記の会話例のパンダさんになりきり、〇〇の部分に入る言葉を考えてみましょう

 

今回の限定フィギュアの出来栄えは「舌を巻く」クオリティだよね!

 

 

ホントそうだよね~。今までのフィギュアも良かったけど、今回のは更にその上を行くね!

 

 

ボクなんてあまりにも惚れ込んだから、「保存用」と「観賞用」と「〇〇用」に三体買ったでござるヨ!

 

 

甘い甘い!拙者なんて、それに加え「外出用」「必需用」にも買ったナリ!

 

 

いかがでしょうか?どんな言葉が入りましたか?

この〇〇に入る言葉は、『布教』ですかね(笑)

ご存じの方は少ないかもしれませんが、いわゆるオタクの方々はこのパンダさん達のように、一つの商品を目的別に何体も買うようですね(笑)

 

さて、パンダさん達のやり取りを見て、「舌を巻く」という表現を実際に自分で使うイメージがついたところで、続いてはその類語を知ることで、この言葉の輪郭をより鮮明にしていきましょう

舌を巻くの類語

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「舌を巻く」には、下記のような類語が存在します。

  1. 1.「目を見張る」
    「驚いて目を大きく開く」という意味の類語になります。
    【例文】彼の素晴らしい行いには毎回「目を見張る」。
  2.  
  3. 2.「脱帽する」
    「感服すること」という意味を持つ類語です。
    【例文】その品質の良さには「脱帽した」。
  4.  
  5. 3.「言葉を呑む」
    「驚きのあまり言葉が言えなくなる」という意味を表す類語ですね。
    【例文】彼女の歌声は「言葉を呑む」美しさだ。

なお、上記以外の類語表現としては、「驚嘆する」「感心する」「感嘆する」などが当てはまりますね。

 

また、「舌を巻く」の対義語に当てはまる慣用句はありませんが、イメージ的に反対の意味を持つものとしては、「呆れ果てて呆然とする」という意味の「開いた口が塞がらない」が挙げられるでしょう。

 

ちなみに余談になりますが、冒頭でも触れたように、皆さんは「舌」と「ベロ」の違いはご存じでしょうか?

結論から言うと、「舌」は「しゃべる事に関する諸表現・感情表現にも使える」という特徴があり、一方で「ベロ」は主に「口の中の器官」という意味でしか使われません。

したがって、「舌を巻く」ではなく、「ベロを巻く」と言うのは誤用なので、ご注意くださいね(笑)

 

さて、ここまできたら「舌を巻く」の完全制覇までもう一歩です!

極めつけとして「舌を巻く」の「英語訳」も知る事で、この表現のキャラを完璧に掴んでしまいましょう!

舌を巻くの英語訳

英語で「舌を巻く」を表現するとしたら、下記のような例が適切でしょう。

1.be impressed
高校英語で習った「非常に感動した」という意味を持つ表現ですね。

2.be amazed
こちらも学生時代に習う「驚かされる」という意味で使われる表現になります。

上記のような英語表現は、普段英語を使う機会がない社会人の方にとっては、懐かしかったのではないでしょうか?

 

それでは最後に「まとめ」でおさらいをし、この慣用句を完全にマスターしましょう!

なお、まとめの最後には、皆さんの役に立つちょっとしたオトク情報もプレゼントしてますよ♪

 

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まとめ

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いかがでしたか?「舌を巻く」の意味はしっかり理解できたでしょうか?

最後に、ここまでの内容を簡単にまとめましょう。

 

  1. 意味:あまりにも優れている事にとても驚くこと
    心情:賞賛し褒める気持ち
    誤用:ネガティブな感情を伴う驚き
    語源:揚雄伝」の「舌巻(舌の先を奥へ丸める)」
    類語:目を見張る、脱帽する

さて、ここまでご覧頂ければ分かるように、「舌を巻く」というシーンには、そうそう出会えるものではありません。

とはいえ、「舌を巻く」ほど感動する出来事が多い人生は、言うまでもなく幸せな生き方ですよね。

しかし、私たちは大人になるにつれて、感受性が薄れ感動しづらくなってしまうのも事実です(笑)

 

ということで、この記事の最後に、いつまでも感動する心を忘れないようになる一冊をご紹介させて頂きます!

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