時は金なりの意味は?本当の意味は別にある?例文や類語なども解説!

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時は金なり01

日常でもよく耳にする「時は金なり」という表現ですが、その正しい意味はご存じでしょうか?

実はこのことわざ、その意味を間違えている方が意外と多い、要注意の表現なんです。

というのも、一般的に知られている意味とは違う、語源に由来する本来の意味も別に持っているからなんですね。

ということで今回は、例文類語なども参考にしつつ、「時は金なり」の意味をしっかり理解できるよう、分かりやすく解説致します!

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時は金なりの意味

それでは早速、「時は金なり」の意味を見ていきましょう。

 

「時は金なり」の意味とは、時間はお金と同じくらい貴重で大切である」という意味を持ちます。

 

「時間」というのは目に見えるものではないので、失ったとしても分かりにくいという側面があります。

あるいは、目に見えないからこそ、失って初めて気づくものでもあると言えるかもしれません。

一方でお金というは、「紙幣」や「額面」という目に見える形でその存在を感じることができます。

また、お金とは現代の社会で生きていくために無くてはならないものであり、極端に言えば、資本主義社会で生きる私たちは、お金がなければ生きていけないと言っても過言ではないですよね。

そういった意味で、「時は金なり」ということわざは、目に見えるため価値を感じやすい「お金」を例に出し、一方で目に見えないが故にないがしろにしがちな「時間」というのもが、お金と同じくらい価値があることを伝えている表現になります。

 

とはいえ、改めて聞くと、「時間とは金だ!」という言い方は、ものすごくストレートな表現ですよね(笑)

そういった意味では、それだけ強く言い切る事からも分かるように、「時は金なり」というのは「決して時間を無駄にしてはいけない」という戒めの言葉でもあるということです。

 

なお、「時は金なり」の意味を「時間はお金より大切である」という意味で誤用してしまうことがあるので、注意しましょう。

つまり、この言葉の持つ正しいニュアンスは、「時間>お金」ではなく「時間=お金」というイメージであるということです。

 

また、「時間はお金では買えない」という間違った解釈をしている方も意外と多いですが、これも厳密には正しい意味とは言えません。

確かに、上記の解釈でも「時間の大切さ」を示しているような気もしますが、正確な意味合いはあくまで「時間はお金と同じくらい貴重で大切である」という意味なので、こうして比べると、やはり微妙なニュアンスの違いがあることは否めませんね。

 

さて、ここまでで「時は金なり」ということわざの概ねの意味は理解できたと思いますが、続いてこの言葉の語源をご紹介したいと思います。

というのも、冒頭でも述べたように、実はこの語源を知ることで「時は金なり」の別の意味が垣間見えます

むしろ、語源を紐解くことで見えてくる意味合いこそが、「時は金なり」という言葉が本当に指している意味であるという見解もあるので、このポイントもしっかり覚えておく必要がありますね。

ということで、「時は金なり」の語源から知り得る、この言葉の更に深い意味合いを学んでみましょう!

 

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時は金なりの語源

時は金なり02

さて、「時は金なり」の語源とは、どのようなものなのでしょうか?

 

結論から言うと、「時は金なり」の語源は、アメリカ合衆国で最も有名な政治家に由来しています。

 

なお、日本のことわざは、中国の古典仏教の経典に由来しているものが多く、英語が由来することはほとんどないので、このケースは非常に珍しい事例になります。

 

さて、「時は金なり」という言葉の語源となる人物ですが、その生みの親とは、18世紀に活躍したアメリカ合衆国の政治家である「ベンジャミン・フランクリン」という人物です。

 

ベンジャミン・フランクリンは日本ではあまり知られていませんが、アメリカにおいては「アメリカ合衆国の建国の父」とも呼ばれ、作家活動を通し数々の名言を残した偉人でもあります。

それに加え、トップクラスの科学者という一面を持ち、実は、落雷被害を防ぐ為に現代の多くの建物に設置されている避雷針を最初に発明したのも彼なのです。

また、ロッキングチェアー、遠近両用眼鏡、グラスハーモニカなども、ベンジャミンの発明ですね。

ちなみに、上の写真にもあった、アメリカの100ドル紙幣に印刷されている人物がベンジャミンで、そういった面からも、彼は歴史を代表するアメリカの顔として世界的にも有名なんです。

ちなみに、彼の髪の生え際がだいぶ後退している事には、触れないであげましょう←怒られますね(笑)

時は金なりの本当の意味

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さて、様々な偉業を残し、没後200年以上経った今なお、あらゆる場面で語り継がれる「ベンジャミン・フランクリン」。

そんな彼が残した名言である「時は金なり」という言葉は、彼が1748年に出版した『Advice to a Young Tradesman(若き商人への手紙)』という著書の中に登場します。

 

当時、彼は労働者として一日に約10シリング(当時の英国の貨幣単位)を稼いでいました。

しかし、実は汗水流して働くのは一日の内の半分だけで、残りの半分は何もせず過ごしていたのです。

そしてこの状況を指して、ベンジャミンはこう考えます。

 

  1. 『本来20シリング稼げていたにも関わらず10シリングしか稼がないのは、自分が稼いだ10シリングを無駄遣いをしているに等しい』

 

要するに、働くことができた時間を他の用事に使う事は、その分のお金を稼げないだけでなく、お金を払ったことと同じくらいの損失であるということです。

 

例えば、とある一日を「娯楽に使った人」と「仕事に使った人」がいたとします。

そして、前者の娯楽に使った人は遊ぶ事に5000円使い、仕事をした人は5000円を稼いだとしましょう。

そうすると、普通なら、娯楽に使った人は単純に5000円の出費をしてしまったとしか考えません。

しかし、ベンジャミン的な考え方から言うと、娯楽に使った人は、5000円の出費をしてしまっただけでなく、その時間を使って働けば稼げるはずだった5000円も逃していると考えるので、そういった意味では総額で1万円も損している、と考えるのです。

 

これは、なかなか耳が痛い、だいぶストイックな姿勢ですね(笑)

しかし、このような考え方は「時間の損失は利益の損失」という意味で、金融・経済業界では「機会損失」とも言われている、非常に的を得た考え方なのです。

もちろん、この「機会損失」という考え方には賛否両論あるかもしれませんが、いずれにしろ「時間とお金の大切さ」を指摘した鋭い捉え方と言えるでしょう。

 

つまり、このベンジャミンの考え方は、「時は金なり」の一般的な意味として知られる「時間はお金と同じくらい大切である」という考え方を、更に誇張した意味を持っているということですね。

別の言い方をすれば、一般的な意味よりも拡大解釈した、より深みのある意味づけがされているということです。

 

とはいえ、そのベースにある意図はいずれの場合も「時間は非常に貴重であるから大切にしなさい」という趣旨になるので、そこには大きな違いはないと言えるでしょう。

したがって、「時は金なり」という言葉を普段の生活で使う分には、「時間はお金と同じくらい大切である」という一般的な意味合いをベースに据えたうえで、ベンジャミンの解釈も頭に入れておくのがオススメです。

いずれにしろ、このようにことわざの語源を知る事で、その言葉の意味がより深く理解できますよね。

 

さて、ということで「時は金なり」の由来を把握し、その意味を完全に理解できたところで、続いてはこの表現がどういった時に使われるのか、例文を見ることで言葉の使い方をマスターさせましょう

皆さんは、どのような例文が思いつくでしょうか?

時は金なりの例文

時は金なり

「時は金なり」という表現は、下記の例文のような形で使う事ができます。

  1. 例文1.効率性を何より重要視する彼の姿勢は、まさに「時は金なり」だ。
  2.  
  3. 例文2.「時は金なり」だと励まし合い、同僚と新たなビジネスに乗り出した。
  4.  
  5. 例文3.「時は金なり」という言葉の通り、悩んでいる暇があるなら行動しなさい。
  6.  
  7. 例文4.忙しい朝の時間帯は、特に「時は金なり」の意味をしみじみと感ざるを得ない。
  8.  
  9. 例文5.「時は金なり」という教訓を忘れ、学生生活を無駄に過ごした事を今さら後悔する。
  10.  
  11. 例文6.何度も寝坊しバイトに遅れて収入が激減した事で、「時は金なり」を痛感している。

例文をご覧いただければ分かるように、主に「時は金なり」という表現は、大きく分けて二通りの状況で使う事ができます。

一つ目は、例文1~3のように、怠けていることを戒めたり、時間を大切にしようと鼓舞するシーンで使うパターンです。

この時の心情としては、「情熱」や「やる気」がみなぎっている感じですかね。

 

一方で二つ目のパターンは例文4~6のように、時間の大切さを噛みしめているようなシーンです。

時間の大切さを身をもって体験し、場合によっては時間を無駄にしたことを後悔しているような状況でも用いられます。

 

つまり、両パターンとも「時間の大切さを表す」という意味では同じですが、その事を「時間を大事にしよう!」とポジティブに捉えているか、「時間を浪費してしまった…」とネガティブに捉えてるかの違いということですね。

なお、言うまでもないですが、普段の生活では、前者のポジティブな意味合いで「時は金なり」という表現を使いたいものですね!(笑)

 

さて、例文を見て具体的な使い方が分かったところで、続いては実際の会話例を通して、自分の日常において「時は金なり」という言葉を使うイメージを養ってみましょう!

皆さんも、下記の会話例のパンダさんになりきり、〇〇の部分に入る言葉を考えてみてくださいね。

時は金なりの会話例

ルームシェアしているパンダさんとヒツジさんのとあるワンシーンです。

 

さっき家計簿を確認したけど、今月も我々の生活はギリギリだね~。

 

 

二人で折半してるからいいけど、こうも生活苦が続くと、さすがに精神的にも厳しいね。

 

 

いい加減ヒツジさんも、通勤時間を活かして〇〇でもして、もっとお金稼いでよ~。よく「時は金なり」って言うでしょ。

 

 

毎日毎日、朝から晩までソファーでゴロゴロしてる君には言われたくないよ!

 

 

いかがでしょうか?どんな言葉が入りましたか?

この〇〇に入る言葉は、『副業』『投資の勉強』などですかね(笑)

皆さんもこのパンダさんのように、口だけ達者な人にはならないようにしましょうね(笑)

 

さて、パンダさん達のやり取りを見て、「時は金なり」という表現を実際に使うイメージがついたところで、続いてはその類語を知ることで、この言葉の輪郭をより鮮明にしていきましょう

皆さんは、どんな類語が思いつくでしょうか?

時は金なりの類語

時は金なり

「時は金なり」には、下記のような類語が存在します。

  1. 1.「一刻千金」
    「わずかな時間がとても貴重であること」を意味する類語ですね。
    【例文】テスト直前の学生の一日は、まさに「一刻千金」だ。
  2.  
  3. 2.「一寸の光陰軽んずべからず」(いっすんのこういんかろんずべからず)
    「わずかな時間でも無駄に過ごしてはいけない」という意味を持つ類語になります。
    【例文】「一寸の光陰軽んずべからず」を心に、早起きを習慣にする。

なお、「時は金なり」の他の類語として、「月日の経つのはあっという間で二度と戻ってこない」という意味を持つ「光陰矢の如し(こういんやのごとし)」も挙げられますね。

ちなみに完全に余談になりますが、歳を重ねるにつれ時間が早くなのは、なんとかならないのでしょうかね…(笑)

 

それでは、最後に「まとめ」でおさらいをし、このことわざを完全にマスターしましょう!

なお、まとめの最後には、皆さんの役に立つちょっとしたオトク情報もプレゼントしてますよ♪

 

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まとめ

時は金なり03

いかがでしたか?「時は金なり」の意味はしっかり理解できたでしょうか?

最後に、ここまでの内容を簡単にまとめましょう。

 

【時は金なり】
意味 時間はお金と同じくらい大切である
心情 戒め、鼓舞、後悔
由来 ベンジャミン・フランクリンの「機会損失」
類語 一刻千金、光陰矢の如し

さて、ここまでご覧いただければ分かる様に、「時は金なり」ということわざは、非常に心に響く言葉ですね。

皆さんもご存じのように、時間の大切さは人生のあらゆる場面で感じることができます。

そういった意味では、いま与えられている時間をいかに効率的に使うかで、将来が左右されるといっても過言ではありません。

 

ということで、この記事の最後に、皆さんの日々の生産性が圧倒的に上がる一冊を紹介させていただきます!

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