月とスッポンの意味は?漢字は鼈?例文と類語、由来や英語訳も解説!

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月とスッポン03

比較的よく耳にする「月とスッポン」という表現ですが、その正しい意味はご存じでしょうか?

実はこのことわざ、その意味を理解していても、正しい使い方が出来ていない方も、意外と多い表現なのです。

ということで今回は、例文類語なども参考にしつつ、「月とスッポン」の意味をしっかり理解できるよう、分かりやすく解説致します!

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月とスッポンの意味

それでは早速、「月とスッポン」の意味を見ていきましょう。

 

「月とスッポン」の意味とは、二つのものが、比べ物にならないほど大きく違っていること」という意味を持ちます。

 

これは言い換えれば、「比較するまでもないくらい大きな違いがある」とも言えますね。

要するに、改めて比べて優劣をつける必要もないくらい明らかに差があるシーンで、「月とスッポン」ということわざが使えるということになります。

イメージ的には、一見似たようなものが実は全く違うものだった事に対する「驚き」があったり、あるいは、悩むまでもないことに対して「余裕を見せている」感じでしょうか。

また、場合によって比較にならない対象を「見下している」シーンや、逆に圧倒的な差を目にして「卑屈になっている」際にも用いることがあります。

 

いずれにしろ、あくまで比較対象の差の大きさを表しているだけで、その比較した結果どう感じるかは関係ないということですね。

つまり、「月とスッポン」という表現は、ポジティブな意味でもネガティブな意味でも、その差が大きい際にあらゆる状況で使用できることわざということになります。

 

なお、スッポンとはアジアに分布する肉食性のカメの一種で、滋養強壮をはじめ健康に良い食材として知られていいる高級食材ですね。

ちなみに、漢字では「」と書きます。

どう考えても読めないですし、ましてや書くことは到底無理そうですね(笑)

ということで、基本的には「月と鼈」と表記するよりも「月とスッポン」と、カタカナで書くことが多いのもポイントです。

 

さて、ここまでで「月とスッポン」の意味は概ね把握できたと思いますが、言葉をよりしっかりと定着させる為にはその語源を理解することがとても大切です。

ということで、続いて「月とスッポン」の語源を把握し、このことわざの意味を完全にマスターしてしまいましょう!

 

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月とスッポンの語源

月とスッポン01

さて、「月とスッポン」には、どのような由来があるのでしょうか?

 

結論から言うと、「月とスッポン」の語源は、両者のその形状に由来しています。

 

皆さんご存知のように、「月」と言われると一般的には満月を想像しますよね。

「私は三日月を想像するけど…」という方は、いったん我慢して聞いてください(笑)

言うまでもなく、満月はきれいな丸い形をしています。

その一方で、スッポンも月と同じく丸い形をしていますね。

したがって、月とスッポンは両者とも形状的には同じ「円形」をしていると言えますね。

なので、一見すると両者は同じようなものに見えます。

 

しかし、よくよく見てみれば、両者の実際の姿やそこから抱く印象は、全く異っています

 

まず、「月」は天高くに空に浮かび上がり、その姿は美しく輝いています

一方で、「スッポン」は地上の泥の中に住み、その見た目は醜い顔をしています

 

つまり、「月:スッポン=美:醜」という、明確な対比が浮かび上がります。

 

このような比較から、一見似ているもの同士が実際は大きな違いがあるという意味で、「月」と「スッポン」を比較対象に選んだのですね。

確かに想像していただくと分かるのですが、静寂に包まれた夜更けに縁側で月見を楽しんでいるときに、ふと目の前の池に目をやり醜いスッポンが目につけば、思わずギョッとせずにはいられないでしょう(笑)

そういった意味で、「月とスッポン」は、とても分かりやすい比喩表現を用いたことわざと言えますね。

 

ちなみに、「月とスッポン」のもう一つの語源の説として、朱盆(しゅぼん)がなまって「スッポン」になったという説もあります。

朱盆とは赤いお盆のことですが、結論から言うと、この説はあまり有力ではありません。

したがって、「月とスッポン」の語源は最初に紹介した、お互いの形状の比喩表現ということを覚えておけば間違いはないでしょう。

 

ちなみに、スッポンは噛む力が非常に強く、指を噛まれると引きちぎられるという話を聞いたことがある方もいると思いますが、これは真っ赤なウソで、実際にはそれほどの危険性はスッポンにはありません。

したがって、これからも安心してスッポンを馬鹿にできますね←冗談です(笑)

 

ということで、「月とスッポン」の語源を把握し、その意味が完全に理解できたところで、続いてはこの表現がどういった時に使われるのか、例文を見ることで言葉の使い方をマスターさせましょう

皆さんは、どのような例文が思いつくでしょうか?

月とスッポンの例文

月とスッポン00

「月とスッポン」という表現は、下記の例文のような形で使う事ができます。

  1. 例文1.同じ小学校出身だが、高卒の僕と東大医学部卒の彼では「月とスッポン」だ。
  2.  
  3. 例文2.いま話題のアイドルの整形前の顔は、今と比べ「月とスッポン」ほども違う。
  4.  
  5. 例文3.その二作品の映画のクオリティの差は、「月とスッポン」という言葉がピッタリだ。
  6.  
  7. 例文4.今年の新入社員は出来が悪く、去年入社の社員と比較すると「月とスッポン」の差だ。
  8.  
  9. 例文5.先日買った新しいパソコンは、見た目は以前の物と同じだが性能の違いはまさに「月とスッポン」と言える。

例文をご覧いただければ分かるように、「月とスッポン」という表現は、見た目の違いに加え、能力の差を表す際に使う事が多いです。

 

なお、基本的に「月とスッポン」を使った比較対象は、自分以外のもの同士を比べるか、自分を卑下したり相手を褒める時に使うことがほとんどになります。

したがって、「自分は月だが、あいつはスッポンだ」という形で、自慢する目的では使わないようにしましょうね(笑)

 

さて、例文を見たことで具体的な使い方が分かったところで、続いては実際の会話例を通して、自分自身で「月とスッポン」という言葉を使うイメージを養ってみましょう!

皆さんも、下記の会話例のパンダさんになりきり、〇〇の部分に入る言葉を考えてみてくださいね。

月とスッポンの会話例

夏休み中のパンダさんとヒツジさんの、とあるワンシーンです。

 

はあ~、クーラーで冷えた部屋でダラダラする時間って最高だわ~。

 

 

せっかくの夏休みなんだから、旅行したり海に遊びに行ったりしようよ!

 

 

外は暑いし、最近始めた〇〇が楽しすぎるから、ボクは家にいるよ。インドア最高♡

 

 

まったくもう…アウトドア派のシロクマさんとは「月とスッポン」だね!

 

 

いかがでしょうか?どんな言葉が入りましたか?

この〇〇に入る言葉は、『あつもり』『ポケモン』などですかね(笑)

このパンダさんのように、夏の時期は熱中症を言い訳に、絶対に外に出ない怠け者っていますよね(笑)

 

さて、パンダさん達のやり取りを見て、「月とスッポン」という表現を実際に使うイメージがついたところで、続いてはその類語を知ることで、この言葉の輪郭をより鮮明にしていきましょう

皆さんは、どんな類語が思いつくでしょうか?

月とスッポンの類語

月とスッポン04

「月とスッポン」には、下記のような類語が存在します。

  1. 1.「提灯に釣鐘」(ちょうちんにつりがね)
    どちらも吊り下げるものですが、重さが全く違うことに由来する類語です。
    【例文】そのカップルの性格は「提灯に釣鐘」だ。
  2.  
  3. 2.「雲泥の差」(うんでいのさ)
    雲と泥を比較し、「非常にかけ離れていること」を例えている類語です。
    【例文】コンビニ弁当の味とは「雲泥の差」ある。
  4.  
  5. 3.「鯨と鰯」(くじらといわし)
    そのサイズの大きさを比べた類語になります。
    【例文】僕たち兄弟の身長差は「鯨と鰯」といえる。
  6.  
  7. 4.「雪と墨」
    白と黒の色の違いをたとえにした類語表現です。
    【例文】モノマネ芸人と本人の歌唱力は「雪と墨」ほど違う。

なお、「月とスッポン」の他の類語として、「雲壌月鼈(うんじょうげつべつ)」というものがありますが、「雲壌」は天地を指し「月鼈」は月とスッポンを指しています。

 

また、「月とスッポン」の対義語として挙げられる表現には、「双方とも互角で優劣のないこと」という意味を持つ「五分五分」や、「大差がないこと」という意味の「大同小異」などが挙げられますね。

あるいは、「互角」や「甲乙付けがたい」という表現も、「月とスッポン」の対義語と言えるでしょう。

 

ちなみに余談になりますが、「ほとんど同じである」という意味で「カメとスッポン」という表現はないのでご注意ください←言われなくても分かりますね(笑)

 

さて、ここまできたら「月とスッポン」の完全制覇までもう一歩です!

極めつけとして「月とスッポン」の「英語訳」も知る事で、この表現のキャラを完璧に掴んでしまいましょう!

皆さんも、自分が知っている英語で思い付く表現がありませんか?

月とスッポンの英語訳

英語で「月とスッポン」を表現するとしたら、下記のような例が適切でしょう。

1.like chalk and cheese
「チョーク」と「チーズ」という単語を比較した比喩表現ですね。

2.like day and night
「昼」と「夜」を比べた英語独特の比喩表現になります。

同じような比較表現でも、その単語に文化の差が表れるのが面白いですね。

 

それでは最後に「まとめ」でおさらいをし、このことわざを完全にマスターしましょう!

なお、まとめの最後には、皆さんの役に立つちょっとしたオトク情報もプレゼントしてますよ♪

 

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まとめ

月とスッポン05

いかがでしたか?「月とスッポン」の意味はしっかり理解できたでしょうか?

最後に、ここまでの内容を簡単にまとめましょう。

【月とスッポン】
意味 比べられないほどの違いがある
由来 月とスッポンの見た目の比較
類義語 提灯に釣鐘、雲壌月鼈
対義語 五分五分、大同小異

さて、ここまでご覧いただければ分かる様に、「月とスッポン」という表現は、慣れれば様々なシーンで使えることわざですね。

確かに、基本的に物事というのは、何かと比較することでその特徴が分かるものです。

しかし、こと人間関係においては他者と比較することで不幸になるケースが多いですよね。

他者と比較するがゆえに、自信を失ったり自己嫌悪に陥ることも珍しくありません。

 

ということで、この記事の最後に、皆さんが自分と他者と比べなくなる一冊を紹介させていただきます!

この本を読むことで、あなたも比較による嫉妬や劣等感を手放せますよ!

 

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