普段の生活では耳にする事が少ない「濡れ手で粟(あわ)」という表現ですが、その正しい意味はご存じでしょうか?
実はこのことわざ、誤った使い方をしている方が非常に多い、要注意の表現なのです。
また、「濡れ手に粟」や「濡れ手で泡」という表現も目にするので、その意味を混同しているケースも非常に多くなっています。
ということで今回は、例文・類語なども参考にしつつ、「濡れ手で粟」の意味を分かりやすく解説致します!
濡れ手で粟の意味
それでは早速、「濡れ手で粟」の意味を見ていきましょう。
「濡れ手で粟」の意味とは、「骨を折らずに多くの利益を得ること」という意味になります。
また、そこから転じて「やすやすと金儲けをすること」という意味でも使われることが多いです。
ただし、必ずしも金銭的な利益を得る場合にのみ使う訳ではないので、何かしらの成果を楽して得た場合全般に使えることわざですね。
したがって、「濡れ手で粟」の意味を更に噛み砕いて言えば、「簡単に得すること」とも言い換えられるでしょう。
イメージ的には、主に「楽できてラッキー!」というような嬉しい状況で用いられますが、その一方で、苦労せずに利益を得たことに対する「非難」や「嫉妬」を表す際にも使えます。
つまり、本来努力をして得られるはずのものをやすやすと手にしたような状況であれば、あらゆるシーンで使えるということになりますね。
そういった意味では、他人の幸運をうらやむ側ではなく、偶然訪れた嬉しい出来事に喜ぶ状況で「濡れ手で粟」という言葉を使いたいものですね(笑)
さて、ということで、ここまでで「濡れ手で粟」の意味がおおむね理解できた後は、続いてはこの言葉を完全にマスターするために、その語源を見てみましょう!
むしろこの表現は、その語源を把握することで、結果として記憶の定着にも非常に役に立つという側面もある言葉です。
濡れ手で粟の語源
さて、「濡れ手で粟」にはどのような由来があるのでしょうか?
結論から言うと、「濡れ手で粟」の語源は、この表現そのままの状況を指していることが、由来しているのです。
つまり、粟を濡れた手でつかもうとする状態を「簡単に多くの利益を得ること」を表す比喩表現として使っているということです。
これは、実際に粟に手で触れた事がない方にはよく分からないと思うので、詳しく説明しますね。
そもそも粟というのは、白米と混ぜて食べたり、酒や飴などの原料としても使われている、五穀の一つでもある穀物のことですね。
そして、実際に料理に使ったことのある方はご存じかと思いますが、粟は乾燥していて非常に軽いため、濡れた手でつかもうとするといとも簡単に手にくっつきます。
したがって、粟というのは意図してたくさんつかもうとせずとも容易に多くつかむことができます。
つまり、このような粟の性質を捉えた状況を「多くの利益を楽々手にすること」の比喩表現として用いたのが、「濡れ手で粟」の語源ということです。
なお、「濡れ手に粟」という言葉も広く使われていますが、本来の意味を考えると「濡れ手で粟」とするのが正しいとされているので、「濡れ手に粟」という表現は間違いと言えるでしょう。
また、「濡れ手で泡」と表記し、「いくら努力しても実らないこと」という意味で用いるケースも稀に見受けられますが、こちらは完全に誤った使い方であるため、ご注意下さい。
ちなみに、「濡れ手で栗」も「濡れ手で米」ということわざも存在しないので、書き間違いには注意しましょう(笑)
ということで、「濡れ手で粟」の語源を把握し、その意味を完全に理解できたところで、続いてはこの表現がどういった時に使われるのか、例文を見ることで言葉の使い方をマスターさせましょう!
皆さんは、どのような例文が思いつくでしょうか?
濡れ手で粟の例文
「濡れ手で粟」という表現は、下記の例文のような形で使う事ができます。
- 例文1.たまたま買った宝くじに大当たりし、「濡れ手で粟」の大金を手に入れた。
- 例文2.落とした財布を交番に届けたら後日謝礼金がもらえ、まさに「濡れ手で粟」だ。
- 例文3.全く宣伝していないのに商品が売れるなんて、「濡れ手で粟」とはこのことだ。
- 例文4.彼はなんでも他人の意見に便乗し、「濡れ手で粟」を狙っているのが見え見えだ。
- 例文5.友人のノートを見せてもらいテストで満点をとった私は「濡れ手で粟」の典型例だ。
- 例文6.「濡れ手で粟」という出来事はそうは起こらないのだから、私は努力を惜しまない。
ことわざには、ポジティブ又はネガティブのどちらか一方の意味で使うものと、どちらの意味でも使用できるものがあります。
そんな中、例文をご覧いただければ分かるように、「濡れ手で粟」という表現は基本的に両方の意味で使えることわざです。
つまり、例文1~3のように「運がいい!」「楽して得をしちゃった!」という嬉しい心境で使う事もできますし、例文4~6のように「苦労せずに成果を得るのはけしからん」という不快感や不愉快な気持ちで使う事も出来ます。
要するに、「簡単に利益を得ること」をどう捉えるかによって、そのニュアンスが変わるということですね。
したがって、この表現を使う際は、肯定的か否定的かどちらの意味合いで使っているのかを明確にする必要があるでしょう。
さて、例文を見たことで具体的な使い方が分かったところで、続いては実際の会話例を通して、自分自身で「濡れ手で粟」という言葉を使うイメージを養ってみましょう!
皆さんも、下記の会話例のヒツジさんになりきり、〇〇の部分に入る言葉を考えてみてくださいね。
濡れ手で粟の会話例
実はさ、この前タダ酒につられて参加した合コンで、彼女をゲットしちゃったよ!
お!よかったじゃん!それは思わぬ幸運に恵まれたね!
しかもさ、彼女は都内のタワマンの最上階に住む女社長で、有名な資産家の娘でもあるんだ。
え!ってことは上手くいけば〇〇で、この上ない「濡れ手で粟」じゃないか!羨ましいな~。
いかがでしょうか?どんな言葉が入りましたか?
この〇〇に入る言葉は、『逆玉』ですね(笑)
人目を気にせずプライドさえ許せば、このようなセレブ婚に憧れる男性は多いのではないでしょうか(笑)
さて、パンダさん達のやり取りを見て、「濡れ手で粟」という表現を実際に使うイメージがついたところで、続いてはその類語を知ることで、この言葉の輪郭をより鮮明にしていきましょう!
皆さんも、すぐに思いつく類語がありますよね?
濡れ手で粟の類語
「濡れ手で粟」には、下記のような類語が存在します。
- 1.「一攫千金」
「一度にたやすく多くの利益を得ること」を意味する類語です。
【例文】彼は「一攫千金」を狙いあらゆるギャンブルを始めた。 - 2.「棚から牡丹餅」
「苦労せずに幸運をつかむ」という意味を持つ類語ですね。
【例文】欲しかった車をタダ同然でもらい「棚から牡丹餅」だ。 - 3.「海老で鯛を釣る」
「小さな努力で大きな利益を得ること」を意味する類語になります。
【例文】親のコネで大企業に入社した彼は「海老で鯛を釣る」と言える。
なお、「濡れ手で粟」の対義語に当てはまる言葉としては、「疲れただけで利益がない」という意味の「骨折り損のくたびれ儲け」という表現や、「骨を折っても意味のないこと」を意味する「籠(かご)で水を汲む」などが挙げられるでしょう。
ちなみに、「濡れ手で粟」の対義語で「乾き手に粟」という表現はありません。←言われなくても分かりますよね(笑)
さて、ここまできたら「濡れ手で粟」の完全制覇までもう一歩です!
極めつけとして「濡れ手で粟」の「英語訳」も知る事で、この表現のキャラを完璧に掴んでしまいましょう!
皆さんも、自分が知っている英語で思い付く表現がありませんか?
濡れ手で粟の英語訳
英語で「濡れ手で粟」を表現するとしたら、下記のような例が適切でしょう。
1.make easy money
「簡単にお金を得る」と訳すことができる英語表現ですね。2.pennies from heaven
直訳すると「天から降ってきたペニー硬貨」となりますが、「天からの恵み」という意味合いが強い「濡れ手で粟」と同じ意味を持つ、英語特有の比喩表現です。
同じようなことわざでも、その比喩表現に文化の差が表れるのが面白いですね。
それでは最後に「まとめ」でおさらいをし、このことわざを完全にマスターしましょう!
なお、まとめの最後には、皆さんの役に立つちょっとしたオトク情報もプレゼントしてますよ♪
まとめ
【濡れ手で粟】 | |
意味 | 楽して多くの利益を得ること |
由来 | 粟は濡れた手にくっつきやすい |
感情 | 喜び or 不愉快 |
類語 | 一攫千金、棚から牡丹餅 |
さて、例文紹介の際にも説明したように、「濡れ手で粟」という状況をどう捉えるかは人それぞれです。
しかし、個人的には、偶然訪れた幸運は素直に喜んで受け取った方が、人生がスムーズに行く気がします。
とはいえ、嬉しい幸運とはそう簡単には訪れないと思いませんか?
ということで、この記事の最後に、皆さんが意図的に運を操ることで幸運をゲットできるようになる一冊をご紹介させていただきます!
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