灯台もと暗しの意味は?漢字は下や元?例文・類語なども解説!

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灯台もと暗し

普段の生活で耳にする事も多い「灯台もと暗し」という表現ですが、その正しい意味はご存じでしょうか?

実はこのことわざ、港の岬にあるような「灯台」が語源だと勘違いしていることで、その意味を誤解している方も意外と多い、要注意の表現なのです。

また、「灯台暗し」や「灯台暗し」という漢字表記に関する誤用が多いのも特徴ですね。

ということで今回は、例文類語なども参考にしつつ、「灯台もと暗し」の意味を詳しく&分かりやすく解説致します!

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灯台もと暗しの意味

それでは早速、「灯台もと暗し」の意味を見ていきましょう。

 

「灯台もと暗し」の意味とは、身近な事情はかえってわかりにくい」という意味になります。

また、そこから転じて「探しているものや大切なものは、自分のすぐ近くにあるため逆に見えにくい」という意味でも使われます。

 

つまり、私達は何かを手に入れようとするときに、わざわざ遠くに行ったり色々な場所を探したりしますが、実は意外にも手近なところに欲しいものがあったというときに、「灯台もと暗し」という表現が使えるということです。

言い換えれば、「探し物は最初から自分のそばにあった」という状況で使える表現とも言えますね。

つまり、本来しなくてよかった苦労をしてしまった時に多く使われることわざになります。

 

イメージ的には、「探し物が実はこんな身近にあったんだ!」という驚きを表す際や、「身近なものほど大切にしなさい」という注意を促すようなシーンで使われることが多いですね。

 

なお、ここまでの話を聞いて、井上陽水の代表曲である「夢の中へ」にある『探すのをやめたとき 見つかる事も よくある話で』という歌詞を思い浮かべた方は、確実に昭和生まれの世代でしょう(笑)

 

ということで、ここまでで「灯台もと暗し」の意味がおおむね理解できた後は、この言葉を完全にマスターするために、続いてその語源を見てみましょう!

冒頭でも触れましたが、「灯台」とは本当は何の事を指しているのでしょうか?

 

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灯台もと暗しの語源

灯台もと暗し02

さて、「灯台もと暗し」にはどのような由来があるのでしょうか?

 

結論から言うと、「灯台もと暗し」の語源は、その「灯台」という言葉が指し示すものを紐解いていくことで見えてきます。

 

その肝心の「灯台」とは何かですが、先ほども述べたように、これを岬から海岸や沖を照らす「灯台」だと思っている方も結構多いのですが、それは誤解です。

この「灯台」は港にある灯台ではなく、本来は「燭台(しょくだい)」を意味しています。

 

「燭台」とは、元々は江戸時代まで広く使われていた「ろうそく台」の事で、火を灯し周囲を照らす道具として用いられていたものです。

そして、この「燭台」の炎は、周囲はぼんやりと照らすことができるものの、燭台そのものの真下は暗く見えにくいということで、実はこの様子が「灯台もと暗し」の由来となっているのです。

つまり、海岸を照らす為に岬にある「灯台」ではなく、江戸時代に使われていた「燭台」がこのことわざの語源になるということなのです。

 

したがって、そういった意味では厳密には「燭台もと暗し」なのですが、時代の変遷とともに「灯台もと暗し」と表記されるようになっていきました

皆さんもご存じのように、「灯台」というのは、遠くは明るく照らす一方でその周辺は暗いままなので、「燭台」の代わりとしてはうってつけだったのでしょう。

そういった背景から、現代においては「灯台もと暗し」という表記が一般化されているので、このことわざは時代の流れと共に今風にアレンジされた面白い事例とも言えますね。

 

また、「灯台もと暗し」は「灯台の下は暗い」という意味を持つため「灯台下暗し」と書くこともできます。

したがって、稀に「灯台暗し」と表記しているのも見受けられますが、これは誤用なのでご注意くださいね。

なお、万が一「灯台もと暗し」という表現を自信満々に使ってその語源や漢字を間違えていては、それこそ「灯台もと暗し」となってしまうので、くれぐれもご注意ください(笑)

 

ということで、「灯台もと暗し」の語源を把握し、その意味を完全に理解できたところで、続いてはこの表現がどういった時に使われるのか、例文を見ることで言葉の使い方をマスターさせましょう

皆さんは、どのような例文が思いつくでしょうか?

灯台もと暗しの例文

灯台もと暗し04

「灯台もと暗し」という表現は、下記の例文のような形で使う事ができます。

  1. 例文1.職場の近所にこんなにおいしいラーメン屋があったなんて「灯台もと暗し」だ。
  2.  
  3. 例文2.長年婚活を頑張ってきたが、「灯台もと暗し」で結局は地元の幼馴染と結婚した。
  4.  
  5. 例文3.スマホを忘れたと思い家に戻ったが上着のポケットにあり、まさに「灯台下暗し」。
  6.  
  7. 例文4.旅先で無くしたと思った指輪が自宅の机の下にあり、「灯台もと暗し」を痛感した。
  8.  
  9. 例文5.「灯台もと暗し」じゃないが、普段は見えない家族からの愛情には感謝をすべきだ。
  10.  
  11. 例文6.最初に教わった基本を忘れ大失敗をし、同期から「灯台下暗し」と言われ耳が痛い。

ことわざには、ポジティブ又はネガティブのどちらか一方の意味で使うものと、どちらの意味でも使用できるものがあります。

そんな中、例文をご覧いただければ分かるように、「灯台もと暗し」という表現はどちらかと言うとネガティブな意味合いで用いられることわざです。

本来する必要のない苦労をしてしまう状況というのは、決して褒められるものではないので当然と言えば当然ですね。

 

なお、例文1・2のように、身近に価値あるものが存在した事への「驚き」を表す際に使うこともあれば、例文3・4のように「無駄な努力をしてしまった」という意味でがっかりするような「落胆」という心境で用いることもできます。

 

その一方で、例文5・6のように「大切なものは、実は身近に存在する何気ないものである」ということを戒めるような時にも使う事ができますね。

つまり、「灯台もと暗し」という状況をどう捉えるかによって、そのニュアンスが変わるということです。

いずれにしろ、「灯台もと暗し」な失敗を何度も繰り返すことだけは、しないようにしたいものですね(笑)

 

さて、例文を見たことで具体的な使い方が分かったところで、続いては実際の会話例を通して、自分自身で「灯台もと暗し」という言葉を使うイメージを養ってみましょう!

皆さんも、下記の会話例のパンダさんになりきり、〇〇の部分に入る言葉を考えてみてくださいね。

灯台もと暗しの会話例

ルームシェアしているのパンダさんとヒツジさんの、同居している家でのワンシーンです。

 

最近流行りの〇〇を買おうと思ったのに、どこも売り切れで全然見つからないよ!

 

 

へぇ~、そんなに人気なんだ。どこまで探しに行ったの?

 

 

隣町のスーパーはもちろん、中心街のあらゆる食料品店を探したけど、どこにも無かったよ…。

 

 

あ、そういえば、さっきすぐそこのコンビニ行ったとき、それ売ってたよ。

 

 

ええ~!「灯台もと暗し」とはこの事じゃないか!ボクの労力返してよ~!

 

 

いかがでしょうか?どんな言葉が入りましたか?

この〇〇に入る言葉は、『食べるラー油』『カップヌードル謎肉祭り』『ガリガリ君コーンポタージュ味』などですかね(笑)

この会話例のように、これはないだろうという商品が、意外とコンビニにある事ってありますよね(笑)

 

さて、パンダさん達のやり取りを見て、「灯台もと暗し」という表現を実際に使うイメージがついたところで、続いてはその類語を知ることで、この言葉の輪郭をより鮮明にしていきましょう

皆さんも、パッと思いつく類語がありませんか?

 

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灯台もと暗しの類語

灯台もと暗し03

「灯台もと暗し」には、下記のような類語が存在します。

  1. 1.「目はその睫を見る能わず」(めはそのまつげをみるあたわず)
    自分のまつ毛は見えないことから、「他人の欠点にはよく気づくが、自分の欠点は見えない」という意味を持つ類語ですね。
    【例文】自分の事は棚に上げ人を非難する彼は「目はその睫を見る能わず」だ。
  2.  
  3. 2.「岡目八目(傍目八目)」(おかめはちもく)
    囲碁にまつわる四字熟語で、対局をする棋士自身よりも傍から勝負を見ている人の方が冷静に判断できる、ということから生まれた「第三者の方が当事者よりも是非得失を判断できる」という意味を持つ類語です。
    【例文】スポーツではコーチが「岡目八目」の役割も担う。
  4.  
  5. 3.「足もとの鳥は逃げる」
    「手近なことに手抜かりがあること」という意味の類語表現になります。
    【例文】基礎を疎かにし負けるとは「足もとの鳥は逃げる」の良い事例だ。

なお、「灯台もと暗し」の対義語にピッタリ当てはまる言葉はありませんが、強いて言えば「細かい部分にこだわりすぎて全体や本質をつかまないこと」を意味する「木を見て森を見ず」ということわざが、対義語に近い表現と言えるでしょう。

ちなみに、「灯台もと暗し」と反対の意味を持つことわざに、「灯台もと明るし」という表現はないので注意しましょう←言われなくても分かますね(笑)

 

さて、ここまできたら「灯台もと暗し」の完全制覇まであと一歩です!

極めつけとして「灯台もと暗し」の「英語訳」も知る事で、この表現のキャラを完璧に掴んでしまいましょう!

皆さんも、自分が知っている英語で思い付く表現がありませんか?

灯台もと暗しの英語訳

英語で「灯台もと暗し」を表現するとしたら、下記のような例が適切でしょう。

・It’s hard to see what’s under your nose
「鼻の下にあるものは見えにくい」と直訳できる、「灯台もと暗し」と同じ意味を持つ英語特有の表現ですね。

同じようなことわざでも、その比喩表現に文化の差が表れるのが面白いですね。

 

それでは最後に「まとめ」でおさらいをし、このことわざを完全にマスターしましょう!

なお、まとめの最後には、皆さんの役に立つちょっとしたオトク情報もプレゼントしてますよ♪

まとめ

灯台もと暗し05

いかがでしたか?「灯台もと暗し」の意味はしっかり理解できたでしょうか?

最後に、ここまでの内容を簡単にまとめましょう。

【灯台もと暗し】
意味 身近なものは逆に分かりにくい
由来 燭台の真下は暗くて見えない
感情 驚き・落胆、注意・戒め
類語 目はその睫を見る能わず

さて、ここまでご覧いただければ分かるように、探し物が身近にあったという経験は誰しもあると思います。

そして、その経験の代表例と言えるのが、自分で自分の事が分からなくなることで陥る、いわゆる「自分探し」ではないでしょうか。

特に個性の発揮が大事と言われる昨今では、「やりたいこと」や「好きなこと」が分からずにモヤモヤしている人は意外と多いものです。

 

ということで、この記事の最後に、皆さんが簡単に「やりたいこと」を見けられる一冊をご紹介させていただきます!

この本を読むことで、あなたも自分の進むべき方向が明確になりますよ!

 

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