石橋を叩いて渡るの意味は?例文や類語、由来や英語訳なども解説!

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石橋を叩いて渡る

比較的よく耳にする「石橋を叩いて渡る」という表現ですが、その正しい意味はご存じでしょうか?

実はこのことわざ、使い方次第で二つのニュアンスで用いることができるため、誤用すると真逆の意味で捉えられてしまう要注意の表現なのです。

ということで今回は、例文類語なども参考にしつつ、「石橋を叩いて渡る」の意味を詳しく&分かりやすく解説致します!

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石橋を叩いて渡るの意味

それでは早速、「石橋を叩いて渡る」の意味を見ていきましょう。

 

「石橋を叩いて渡る」の意味とは、非常に用心深く物事を行うこと」という意味になります。

これは読んで字のごとく、堅固に見える石橋でも安全を確かめてから渡る様子を例えた表現になりますね。

したがって、「石橋を叩いて渡る」の意味を別の言い方で言えば、「必要以上に慎重になること」とも言い換えられるでしょう。

 

つまり、本来であればそこまで入念に準備や確認をしなくても構わないような状況でも、「念には念を」という姿勢で、念入りに下準備や事前確認を行ってから行動に移す様子を表しています。

なので、このことわざの意味をより簡単に言えば、「用心に用心を重ねる」や「人並み以上に慎重に物事を進める」と言ってもいいですね。

 

そのような意味では、「石橋を叩いて渡る」という表現は「慎重さ」や「丁寧さ」を評価するシーンで用いることができます。

物事をテキトーにこなすのではなく、入念な準備をしてから丁寧に物事と向き合う姿勢を褒めるということですね。

 

しかしその一方で、あまりにも用心深い人に対しては「臆病者」や「面倒な人」といった皮肉や嫌味を込めて使うこともあります。

適度な慎重さであれば安心に繋がりますが、度が過ぎるほどの心配性だと、全く物事が前に進まなかったり融通が利かないことで、逆に支障をきたしますよね。

そのような時には「石橋を叩いて渡る」という表現はネガティブな意味合いで使われます。

 

つまり、「石橋を叩いて渡る」には、用心深さを「褒める場合」と「非難する場合」の二パターンの使い方ができるので、どちらの意味で使うのか明確する必要があるので、注意しましょう。

 

ちなみに、「石橋を叩いて渡る」の派生語で、「慎重すぎることが逆にあだとなり、悪い結果を招く」という意味で「石橋を叩いて壊す」という表現も一般的に使われています。

このような表現があることから考えても、できることなら褒める・褒められる状況で「石橋を叩いて渡る」という表現を日常で使いたいものですね(笑)

 

なお、少し余談になりますが、石橋を渡る時の行動について血液型別のおもしろい傾向分析があるので、最後の「まとめ」でオマケとしてご紹介しますね。

 

さて、ということで、ここまでで「石橋を叩いて渡る」の意味がおおむね理解できた後は、この言葉を完全にマスターするために、続いてその語源を見てみましょう!

このことわざの語源は比較的有名ですが、皆さんはより詳細な文化的背景についてもご存じでしょうか?

 

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石橋を叩いて渡るの語源

石橋を叩いて渡る01

さて、「石橋を叩いて渡る」には、どのような由来があるのでしょうか?

 

結論から言うと、「石橋を叩いて渡る」の由来には、日本の木造文化が強く影響しています。

 

まず、「石橋を叩いて渡る」の語源についてですが、これは読んで字のごとく「石で作られた橋を叩く」という行為から来ているのは有名ですね。

しかし、昔の日本では基本的に木造の建築物が一般的で、したがって川を渡るために作られるような橋も、その多くは木で作られていました。

 

そして、建築物に木を使うメリットが多くある一方で、大きな衝撃や経年劣化で壊れてしまうという心配とも常に隣り合わせだったので、石橋ができた時に、その強度の高さから多くの人は「木と違い壊れることはないだろう」と思ったそうです。

しかし、そんな硬い石で作られた橋であっても、叩いて安全を確認してからではないと渡らない人も中にはおり、この慎重な様子が「石橋を叩いて渡る」の由来になっていると言われています。

つまり、木造の橋と石の橋の強度の違いが、このことわざの由来になっているとも言えますね。

 

もちろん単純に新しい物への不信感もあったとは思いますが、他の人が問題なく渡っているにも関わらず叩いて強度を確かめる姿は、確かに「慎重すぎる」「臆病」と言えるかもしれません。

少なくとも、現代において実際に橋を渡る前に叩いて確認する人がいたら、「この人大丈夫かな?」と心配になりますよね(笑)

そのような感覚に近いものが、当時の人にもあったのかもしれませんね。

いずれにしろ、木造と比べて明らかに頑丈な石橋にも関わらず叩いてしまう様子が、「石橋を叩いて渡る」の由来になっているということです。

 

さて、ということで、「石橋を叩いて渡る」の語源を把握し、その意味を完全に理解できたところで、続いてはこの表現がどういった時に使われるのか、例文を見ることで言葉の使い方をマスターさせましょう

皆さんは、どのような例文が思いつくでしょうか?

 

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石橋を叩いて渡るの例文

石橋を叩いて渡る03

「石橋を叩いて渡る」という表現は、下記の例文のような形で使う事ができます。

  1. 例文1.彼女は「石橋を叩いて渡る」ような人なので、絶対に忘れ物をしない。
  2.  
  3. 例文2.部長は常に「石橋を叩いて渡る」からこそ、今まで一度も大きな失敗がない。
  4.  
  5. 例文3.この企画は会社の命運を握るので「石橋を叩いて渡る」気持ちで進めてくれ。
  6.  
  7. 例文4.「石橋を叩いて渡る」性格の僕は、目の前のチャンスを幾度となく逃している。
  8.  
  9. 例文5.必要以上に「石橋を叩いて渡った」ことで、結局締め切りに間に合わなかった。
  10.  
  11. 例文6.慎重さは大事だが何でもかんでも「石橋を叩いて渡れば」いいというものではない。

ことわざには、ポジティブ又はネガティブのどちらか一方の意味で使うものと、どちらの意味でも使用できるものがあります。

そんな中、例文をご覧いただければ分かるように、「石橋を叩いて渡る」という表現はどちらの意味合いでも用いられることわざです。

 

例文1~3のように、「慎重さ」や「丁寧さ」を評価したりすることもできますが、その一方で例文4~6のように、「臆病さ」や「決断力のなさ」を否定したり注意したりするケースで用いられることも多いです。

そういった意味では、物事というのは何事も一長一短であるという教訓も、このことわざから垣間見えますね(笑)

 

さて、例文を見たことで具体的な使い方が分かったところで、続いては実際の会話例を通して、自分自身で「石橋を叩いて渡る」という言葉を使うイメージを養ってみましょう!

皆さんも、下記の会話例のパンダさんになりきり、〇〇の部分に入る言葉を考えてみてくださいね。

石橋を叩いて渡るの会話例

パンダさんとヒツジさんが、オンラインショッピングの話をしているワンシーンです。

 

この〇〇買おうかどうか迷うな~。絶対ボク似合うと思うんだよね。

 

 

今シーズンの流行りだし良いじゃん!ただ、ネットだと現物が見れないのがネックだよね。

 

 

そうなんだよ。でもこの商品ネット限定だし、今だけセール中なんだよね。

 

 

「石橋を叩いて渡る」のは良いけど、売り切れる前に早めに決断しなよ。

 

 

そうだよね!決めた!ボクこれ買うよ!ヒツジさん、お金貸して!

 

 

え~!迷った挙句そんな決断に着地!?

 

 

いかがでしょうか?どんな言葉が入りましたか?

この〇〇に入る言葉は、『帽子』『Tシャツ』などの洋服ですかね(笑)

洋服に限らず、ネット購入の時って実物が見れない分、必要以上にレビューとか見すぎちゃいますよね?(笑)

 

さて、パンダさん達のやり取りを見て、「石橋を叩いて渡る」という表現を実際に使うイメージがついたところで、続いてはその類語を知ることで、この言葉の輪郭をより鮮明にしていきましょう

皆さんも、パッと思いつく類語がありませんか?

石橋を叩いて渡るの類語

石橋を叩いて渡る04

「石橋を叩いて渡る」には、下記のような類語が存在します。

  1. 1.「転ばぬ先の杖」
    「万が一に備え事前に十分な準備をしておくこと」という意味の類語です。
    【例文】防犯カメラに犯人が映っていて「転ばぬ先の杖」を痛感した。
  2.  
  3. 2.「浅い川も深く渡れ」
    「些細なことも慎重に行うべきである」という意味を持つ類語になります。
    【例文】「浅い川も深く渡れ」というように、簡単な仕事も気を抜かない。
  4.  
  5. 3.「濡れぬ先の傘」
    「失敗しないように事前に準備しておくこと」という意味の類語ですね。
    【例文】必ず旅行に折り畳み傘を持っていく彼は、まさに「濡れぬ先の傘」だ。

また、「石橋を叩いて渡る」の他の類語としては、「普段から準備しておけばいざという時でも心配することはない」という意味を持つ「備えあれば憂いなし」や、「前もって試してどんな危険があるかを察知すること」を意味する「瀬を踏んで淵を知る」などが挙げられるでしょう。

あるいは、「災難を未然に防ぐ」という意味の四字熟語である「曲突徙薪(きょくとつししん)」や「十分に準備すれば失敗しない」という意味の「用心に怪我なし」という表現も類語と言え、これだけ多くの類語が存在するということは、日本にはそれだけ慎重な人が多いということが言えそうです(笑)

 

また、その一方で「石橋を叩いて渡る」の対義語に当てはまる表現には、「運を天に任せてやってみる」という意味の「一か八」や、「結果はどうあれとりあえず実行する」という意味を持つ「当たって砕ける」という表現が挙げられるでしょう。

あるいは、「目的を叶えるため危険な手段をあえて使うこと」を意味する「危ない橋を渡る」や、「心配するより実際に行動した方が簡単である」という意味の「案ずるより産むが易し」という表現も「石橋を叩いて渡る」の対義語と言えますね。

 

ちなみに、「石橋を叩いて渡る」を現代風にアレンジしたことわざとして、「鉄筋コンクリート橋を叩かず渡る」という表現はないので注意しましょう(笑)

 

さて、ここまできたら「石橋を叩いて渡る」の完全制覇まであと一歩です!

極めつけとして「石橋を叩いて渡る」の「英語訳」も知る事で、この表現のキャラを完璧に掴んでしまいましょう!

皆さんも、自分が知っている英語で思い付く表現がありませんか?

石橋を叩いて渡るの英語訳

英語で「石橋を叩いて渡る」を表現するとしたら、下記のような例が適切でしょう。

1.look before you leap
「跳ぶ前に見る」と直訳できる、「石橋を叩いて渡る」と同じ意味の英語表現ですね。

2.excessively cautious
「非常に用心深い」という意味の英訳になります。

同じようなことわざでも、その比喩表現に文化の差が表れるのが面白いですね。

 

それでは最後に「まとめ」でおさらいをし、このことわざを完全にマスターしましょう!

なお、まとめの最後には、皆さんの役に立つちょっとしたオトク情報もプレゼントしてますよ♪

まとめ

石橋を叩いて渡る

いかがでしたか?「石橋を叩いて渡る」の意味はしっかり理解できたでしょうか?

最後に、ここまでの内容を簡単にまとめましょう。

【石橋を叩いて渡る】
意味 非常に用心深く物事を行うこと
由来 木よりも頑丈な石の橋さえ叩く
状況 慎重さを褒める、臆病さを非難する
類語 転ばぬ先の杖、備えあれば患いなし

さて、それでは最後に、冒頭で触れた血液型別の「石橋を叩いて渡る」時の対応方法について、答え合わせをしましょう!

血液型に分けて分析すると、主に下記のような性格の傾向があると言われています。

 

  1. A型=「石橋を叩きすぎて壊す
  2. B型=「石橋を叩く必要性を感じない
  3. O型=「石橋を叩くのを忘れる
  4. AB型=「そもそも石橋を渡らない

いかがですか?上記の傾向は、ご自身の血液型と性格に当てはまっているでしょうか?

最近は昔ほど血液型診断は話題に上がらないようですが、昭和・平成生まれには結構親しまれた分析ですよね(笑)

 

さて、ここまでご覧いただければ分かるように、「石橋を叩いて渡る」姿勢は場合によってはネガティブに作用します。

皆さんも、取り越し苦労で心配しすぎて疲れてしまった経験はありますよね。

そういった意味では、必要以上に気疲れしないことが、楽しく生きる上ではとても大切だと言えるでしょう。

 

ということで、この記事の最後に、皆さんが不要な心配事から解放される一冊をご紹介させていただきます!

この本を読むことで、あなたも余計な心配をすることなく、軽やかに人生が歩めますよ!

 

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