フランスのことわざ一覧!知って楽しい&使いたくなるものを厳選!

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フランスのことわざ

日本においてもたくさんのことわざがありますが、実はフランスにも長年に渡り老若男女問わず多くの現人に親しまれてきたことわざが数多く存在しています。

その中には、日本と全く同じ意味を持つことわざや、日本にはことわざとしては存在しないものの、その意味にとても共感できるものもたくさんあります。

 

ということで、今回は、知るだけでも楽しめるものから、知れば日常で使いたくなるような素晴らしい意味を持つフランスのことわざを紹介致します!

なお、最後のまとめには、皆さんの役に立つちょっとしたオトク情報もプレゼントしてますよ♪

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元気や勇気が出ることわざ

 

・「雨がやんだ後には、良い時間が訪れてくれる」
 
Après la pluie, le beau temps.

日本における「雨降って地固まる」という表現に近い意味で、ネガティブな物事が起こった後には必ずポジティブな物事が待っているというニュアンスです。

 

・「明日は良い天気になる」

Demain il fera jour.

こちらも一つ前のことわざと同様に、苦悩していたり落ち込んでいる人の肩を叩いて励ましてくれるような言葉で、日本で言う「明日は明日の風が吹く」という表現に近いことわざですね。

 

・「それが人生である」

C’est la vie.

「人生とはそういうものさ」というニュアンスで、前向きに諦めることを促したり、くよくよと後悔し続けたりめそめそと悲しみ続ける人に向けて励まし込めて元気づけることわざですね。

 

・「世界を作る為にはその全てが必要である」

Il faut de tout pour faire un monde.

嫌いな人や悲しい出来事や苦しい経験も、全部ひっくるめてこの世界を構成しているという意味になり、広い視野で物事を捉えることで小さな悩みが吹き飛ぶイメージが持てる言葉と言えるでしょう。

 

・「一人失えば、十人見つけることができる」

Un de perdu, dix de retrouvés.

何かを失えば、それと引き換えにより多くのものを手にする事ができるという意味合いで用いられ、主に失恋した時などに相手を励ます目的で使われます。

 

・「ニュースが届かないことが良いニュースである」

Pas de nouvelles, bonnes nouvelles.

「無沙汰は無事の便り」という日本語と全く使い方で、身内や知人から長い間連絡がないことで不安になっている人を鼓舞するようなシーンでこの表現を使ったりします。

 

・「待つことを知る人には、すべてがベストなタイミングでやってくる」

Tout vient à point à qui sait attendre.

日本のことわざで言う「果報は寝て待て」の意味合いに近いことわざで、焦らずマイペースに信じて待てば必ず良い結果が舞い込んで来るというニュアンスで使用されることわざとなります。

 

・「鳥は少しずつ時間をかけてゆっくり確実に自分たちの巣をつくる」

Petit à petit l’oiseau fait son nid.

日本で言えば「雨垂れ石を穿つ」や「石の上にも三年」ということわざに該当する、小さな努力を日々積み重ねることでいつの日か大きな結果をもたらすという意味ですね。

 

・「自分の行ける所まで行き、そして死ぬべき所で死になさい」

Va où tu peux, meurs où tu dois.

自分のすべきことに一生懸命打ち込んで、その道の先にあるゴールへ向かい一心不乱にひたむきに進み続けることの美しさを説いたことわざと言えるでしょう。

 

・「夜はアドバイスを運んできてくれる」

La nuit porte conseil.

考えても考えても良いアイディアや解決策が見いだせないときは、いっそのこと気持ちを切り替えて諦めて眠りについてしまった方が、かえって良い結果をもたらしてくれるという前向きな降参を勧めていることわざですね。

 

・「天は自らを助ける者を助ける」

Aide-toi et le ciel t’aidera.

日本においても「人事を尽くして天命を待つ」とも言うように、自分のなすべきことをしっかりと取り組む誠実な人間には神様は必ず微笑んでくれるという意味合いになります。

 

日本語にも同じ表現があることわざ

日本語にも同じ表現があることわざ

 

・「鍛冶屋になりたければ、鉄を鍛えながらなりなさい」

C’est en forgeant qu’on devient forgeron.

これは日本語でいうと「習うより慣れろ」ということわざに当てはまる表現と言え、目で見たり耳で聞いて学び頭の中で理解するのではなく、実際に行動して自分の手足を使って経験する事を通して学ぶ方が良いという意味になります。

 

・「猫がいなくなれば鼠が踊りだす」

Le chat parti, les souris dansent.

これは、口うるさい人や厳しい人がいない間に自由に振舞い羽を伸ばす様子を指す「鬼のいぬ間に洗濯」ということわざに我当する表現と言えるでしょう。

 

・「豚の眼前に真珠を投げてはいけない」

Ne jetez pas vos perles devant les pourceaux.

これは非常に分かりやすいですが、日本においての「豚に真珠」と同じ意味で使われるフランスことわざになり、「豚」と「真珠」というまったく同じ事例を使って例えている点が興味深いですね。

 

・「まだ殺していない熊の皮を売るな」

Il ne faut pas vendre la peau de l’ours avant de l’avoir tué.

この表現は日本語の「取らぬ狸の皮算用」と同じ意味にあたり、実現する可能性の低い未来を期待してあれこれと計画を立てることを注意する時に使う事が出来ます。

 

・「鍋を見下すフライパン」

C’est la poêle qui se moque du chaudron.

日本で言う「目くそ鼻くそを笑う」「どんぐりの背比べ」「五十歩百歩」といった表現と同じ意味で、同じような低いレベルのもの同士が競い合っている愚かさを馬鹿にしている表現ですね。

 

・「ゆっくりと急ぎないさい」

Hâtez-vous lentement.

一見矛盾したように聞こえる表現ですが、これは、急いでいる時ほど危険な近道をせずに安全な遠回りをすることを良しとする「急がば回れ」ということわざに当てはまる表現と言えるでしょう。

 

・「牡牛を捕まえたのであれば角を掴む必要がある」

Il faut prendre le taureau par les cornes.

虎穴にいらずんば虎子を得ず」ということわざと同じ意味を持つ表現で、危険を犯して初めて大きな成果が得られるという意味合いで用いられます。

 

・「空腹はオオカミを森から追い出させる」

La faim chasse le loup hors du bois.

このことわざは日本で言う「背に腹はかえられぬ」という表現と同じ意味で、重要なものごとのためであれば多少の犠牲はやむを得ないことを指し示しています。

 

・「この両親にしてこの子供、この主人にしてこのしもべ」

Tel père, tel fils.Tel maître, tel valet.

親と子はどうしても似てしまうものであるという意味を持つ「蛙の子は蛙」という日本のことわざと同じ意味で使う事ができる表現と言えるでしょう。

 

・「財産は眠りついている間にやってくる」

La fortune vient en dormant.

果報は寝て待て」という日本のことわざに該当する表現で、慌てず恐れずどっしりと構えて待っていれば自ずと望むものごとが引き寄せられるという意味合いで使う事ができます。

 

・「小さい流れが集まり大きな川をつくる」

Les petits ruisseaux font les grandes rivières.

日本のことわざの「塵も積もれば山となる」と同じニュアンスで使う事ができる表現で、小さな努力をし続けることで大きな成功を勝ち取れるという継続することの大切さを教えてくれる表現と言えます。

 

フランスらしさを感じることわざ

フランスらしさを感じることわざ

 

・「本当に良いワインは宣伝する必要がない」

À bon vin point d’enseigne.

素晴らしいクオリティを持つ商品はわざわざ労力やコストをかけて広めようとしなくても自然と噂になるという意味ですが、そのたとえにワインを用いるあたりがフランスらしいですね。

 

・「良い夕食というものは、空腹によって作り上げられるものだ」

Bon repas doit commencer par la faim.

日本でも「空腹は最大の調味料」という表現を耳にしますが、世界三大料理の一つににも選ばれているフランス料理を食文化にもつ美食の国ならではのことわざと言えるでしょう。

 

・「アーモンドを食べたいのであれば、殻を割る必要がある」

Il faut casser le noyau pour avoir l’amande.

さきほども出てきた「虎穴に入らずんば虎子を得ず」ということわざと同じようなニュアンスで使われる表現ですが、アーモンドという比喩のチョイスにフランス文化を感じますね。

 

・「ヤギとキャベツの両方ともに気を配りないさい」

Il faut ménager la chèvre et le chou.

仲裁する時は双方を満足させる必要があるという意味ですが、これは昔の農民が川をボートで渡るときにオオカミにヤギとヒツジを食べられないようしていたという逸話が由来となっています。

 

・「ニシンの樽は、いつでもニシン臭い」

La caque sent toujours le hareng.

その物事や人物の内面にあるものが外面にも表れるというニュアンスで使われることわざですが、ニシンという例えを使うところにフランスらしさを垣間見ることができます。

 

・「お金がなければスイス人はいない」

Point d’argent, point de Suisse.

日本で言う「金の切れ目が縁の切れ目」と同じ意味を持つことわざですが、具体的なスイスという国を使っている点にフランスの歴史と隣国との関係性が表れていることわざと言えるでしょう。

 

・「フランス語に『不可能』という言葉はない」

Impossible n’est pas français.

日本でも有名なフランスの革命家であるナポレオンの名言「予の辞書に不可能という文字はない」という表現をオマージュしたことわざで、「やればできる!」というニュアンスになります。

 

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恋愛・愛情に関することわざ

恋愛・愛情に関することわざ

 

・「愛するということにおいては、多すぎたとしても十分ということはない」

En amour trop n’est même pas assez.

これは、どれだけ愛していても愛しすぎるということはないという意味になります。

 

・「美しい牢獄も、醜い恋もありえない」

Il n’y a point de belles prisons ni de laides amours.

牢獄は美しかろうが牢獄であることに代わりがないように、恋はどれだけ醜くても恋には違いないという意味です。

 

・ 「結婚においては、騙せる者は騙しなさい」

En mariage trompe qui peut.

結婚では騙すが勝ちであるという価値観を表したことわざで、相手を騙す事で結婚にこぎつけたとしても罰することは出来ないという意味では、騙された方が悪いというスタンスになります。

 

・「恋は人を盲目にする」

L’amour rend aveugle.

この表現は日本でもよく耳にしますが、恋に落ちると冷静に現実を直視して判断できなくなるのは世界共通のことなのですね。

 

・「女というものは頻繁に心変わりをする」

Souvent femme varie, bien fol est qui s’y fie.

「女の気持ちを信頼しすぎる者は愚かである」というニュアンスで用いられることわざで、日本にも「女心と秋の空」という同様の意味を持つ表現があることから、女性の心が移ろいやすいのもお国柄に関係ないことなのかもしれません。

 

・ 「妻がいない家、魂が抜けてしまった身体」

Maison sans femme, corps sans âme.

同じようなフレーズを並べることで意味や印象を強調する対句表現を用いている珍しいことわざですが、家庭における妻という存在の大切さを伝える表現になります。

 

・「古い愛と古い燃えさしというのは、季節問わず再び燃え上がる」

Vieilles amours et vieux tisons. Se rallument en toutes saisons.

一度恋に落ちた者同士は、ひょんなことからその愛が再燃し恋に落ちやすいものであることを捉えたことわざです。

 

・「フタが見つからないくらい悪質な壺はない」

Il n’est si méchant pot qui ne trouve son couvercle.

逆言えば「どんなに駄作な壺でもそれ相応のフタが存在する」ということになり、どれほど醜い女性であっても結婚相手は必ず見つけられるという意味で使われます。

 

・「目から遠くは、心からも遠く」

Loin des yeux, loin du cœur.

日本で言う「去る者は日々に疎し」に該当することわざで、仲の良い恋人も遠恋となり交流できる機会が減ればお互いの思い入れも薄れてしまうということを説いているのです。

 

・「悪質な関係性で繋がるくらいなら孤独でいる方が良い」

Il vaut mieux être seul que mal accompagné.

この表現は恋愛に限らず人間関係全般で使えるもので、実は隣国イタリアでも全く同じ意味のことわざが存在するという点もとても興味深いですね。

 

・「夜になれば全ての猫たちが灰色に染まる」

La nuit, tous les chats sont gris.

このことわざには「夜になると美女とそうでない女性の区別ができない」という意味と、「夜を共に過ごすだけなら美女でなくとも構わない」という二つの意味を持っています。

 

・「博打での幸運は、恋での不運」

Heureux au jeu, malheureux en amour.

賭け事で運を使ってしまうと恋愛のための運を使いきってしまうので注意しなさいという意味合いで使われることわざですね。

 

・「よく愛する者はよく罰する」

Qui aime bien châtie bien.

その相手を本当に愛しているからこそ厳しい一面も忘れないという意味になり、「愛の鞭」的なニュアンスと言えるでしょう。

 

・ 「親の愛は下に向けて降り注ぐが、それがさかのぼることはない」

L’amour des parents descend et ne remonte pas.

親子における愛情というのは親から子への一方通行である、という意味で使われることわざです。

 

お金に関することわざ

お金に関することわざ

 

・「1スーは1スー」

Un sou est un sou.

「スー」というのはお金の単位であり、日本にも「一銭を笑う者は一銭に泣く」ということわざが存在しますが、どれだけわずかな小銭であろうともお金であることには変わりはないという意味合いを持ちます。

 

・「お金による怪我は死に至るほどのものではない」

Plaie d’argent n’est pas mortelle.

経済的・金銭的な問題は死に直結しないという意味で金銭的に困窮している相手を安心させる目的で使われることわざです。

 

・「すべての水は、川に集まる」

L’eau va à la rivière.

お金はいつも金持ちの元にしか集まらないという性質を川に例えた表現で、不公平なものごとへの不満や「富める者がより富める」ことを皮肉る表現と言えるでしょう。

 

・「ペテロが着ている衣服を脱がせて、それをパウロに着させる」

Déshabiller Pierre pour habiller Paul

借金を返す為に別人物からお金を借りる様子を例えており、安易な方法で目の前の大変な状況を解決することで更に苦しい状況に追い込まれる愚かさを注意喚起することわざですね。

 

・「お金は臭いを持っていない」

L’argent n’a pas d’odeur.

「やましい手段で手にしたお金であっても出処が知れ渡りはしない」という意味から転じて「お金を稼ぐ方法は問題ではない」というニュアンスでも使う事が出来ます。

 

・「お金は幸せを生みはしない」

L’argent ne fait pas le bonheur.

金銭的な豊かさが必ずしも人生の幸せを決定するものではないという意味を持ちます。

 

・「お金は優れた召し使いであり、悪質な主人でもある」

L’argent est un bon serviteur et un mauvais maître.

お金は使い方次第で自分を力強く支えてくれる存在にも自分を束縛し人生を不幸に陥れる存在にもなりえるというお金の本質を非常に的確に突いたことわざですね。

 

人生・生き方に関することわざ

人生・生き方に関するフランスことわざ

 

・「吠える犬は噛まない」

Chien qui aboie ne mord pas.

弱いものほど良く吠える」というニュアンスで使われ、「強がったり自分の実力をやたらめったらアピールする人ほど恐れる必要はない」という意味です。

 

・「卵を盗む者はいずれ牛を盗む」

Qui vole un œuf vole un bœuf.

小さな盗みを一度はたらくとその盗みがどんどんエスカレートしてしまうことを例えた表現になります。

 

・「食べれば食べるほど、食欲は止まらなくなる」

L’appétit vient en mangeant.

人間の持つ欲望には終わりがないということを揶揄したことわざです。

 

・「汚れた洗濯物は家族だけで洗いないさい」

Il faut laver son linge sale en famille.

身内のトラブルは他者に気づかれてはいけないという意味で使われ、これと同じ表現がイタリアのことわざにも存在しています

 

・「扉は開けるか閉めるかのどちらかだ」

Il faut qu’une porte soit ouverte ou fermée.

白黒ハッキリ付ける必要性を訴えることわざで、中途半端なことが一番良くないという意味になります。

 

・「うんこは動かせば動かすほど、強い臭いを放つようになる」

Plus on remue la merde, plus elle pue.

すでに問題を抱えているのにそれを解決しようとすることで余計に複雑化する様子を例えたことわざで、こんがらがった紐を解こうとしてかえって絡まる状況をイメージしていただくと分かりやすいと思います。

 

・「風向きに逆らい小便をする者は、小便で自分の歯をすすぐことになる」

Qui pisse contre le vent se rince les dents.

本質に逆らうことで痛い目を見る」「自然の力に抗おうとしても無駄である」という意味で用いられることわざですね。

 

・「蛙のツバは白い鳩に届くことはない」

La bave du crapaud n’atteint pas la blanche colombe.

他者から悪口を言われたとしてもその人の自身の価値が下がってしまう訳ではないという意味になり、人目を気にせずに自分を信じて行動する勇気をくれることわざになります。

 

・「生きるために食べるのであって、食べるために生きるのではない」

Il faut manger pour vivre, et non vivre pour manger.

お金を稼ぐ事に夢中になり人生を台無しにしてしまう状況に代表されるように、目的と手段をはき違えてしまうことへの注意喚起をしてくれることわざと言えるでしょう。

 

・「満ち足りた心は富裕にも勝る」

Contentement passe richesse.

不幸な金持ちよりも幸せな貧乏人の方が良い、精神的な満足感は金銭的な満足感よりも大切である、という意味ですね。

 

・「人生は一度だけ」

On n’a qu’une vie.

人の人生というのは一回きりしかないので、悔いのないように生きなさいというメッセージが込められていることわざになります。

 

まとめ

フランスのことわざまとめ

さて、ここまで合計60個のフランスのことわざを紹介させていただきましたが、どうでしたか?

もし、今回初めて知ったことわざの中で一つでも心に響いたものがあれば、是非その表現を大切にすることで今後は今まで以上に充実した毎日を過ごしていただければと思います!

 

 

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