気が置けないの意味とは?気の置けないとの違い、例文や類語も解説!

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誰しも一度は聞いた事のある「気が置けない」という表現ですが、その正しい意味はご存じでしょうか?

実はこの慣用句、文化庁の調べによると、日本人の48%が意味を誤解しているとの結果が出ている表現なのです。

また「気の置けない」という言い方もしますが、その違いはどこにあるのでしょうか?

ということで今回は、例文類語も参考に様々な角度から「気が置けない」を説明し、楽しみながらその意味を理解できるよう解説致します!

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気が置けないの意味

それでは早速、「気が置けない」の意味を見ていきましょう。

 

「気が置けない」の意味は、「遠慮をする必要がない」「気を使わなくていい」「気楽に付き合える」という意味合いで使われる言葉です。

 

イメージとしては、肩ひじ張らずリラックスした状態で、本音で話せる相手などを指す際に、使うことが多いです。

言い換えれば、初対面の相手や地位が高い相手ではなく、自分と対等な立場で、なおかつ素の自分でいられる対象に対して用いる表現とも言えます。

つまり、「気が置けない友人」という表現は、「気を使わず済む、気心の知れた友人」ということですね。

私たちは社会で生きていると、どうしても表と裏の顔を使い分ける場面が出てきますが、外行き用の仮面を付けた自分ではなく、あるがままの自分をさらけ出せるのが「気が置けない」相手と言えるでしょう。

 

ちなみに、「気が置けない」ではなく「気を置かない」と表現してしまうのは、誤用になるので注意が必要です。

なぜなら、「置かない」と言うと、自分の意志で行っている事になるからです。

というのも、「置けない」と表現することにより、「置きたくても置けない」(気を使おうとしても使えない)という様子を表現しているので、「気を置かない」と能動的な表現にしてしまうと、本来のニュアンスが伝わらないということなんです。

要するに、「気を使う」ことは意識してする事ですが、「気を使わない」ことは無意識に自然とやってしまう事なので、「気を置かない」という表現だと、その自然体の姿勢が表現できていないということです。

したがって、気を使いたくても、ついついリラックスしてしまい「気が使えない」相手には、「気が置けない」と正しい表現を使いましょうね。

 

また、似たような表現で、「気の置けない」という言い方もあります。

こちらは「気が置けない」と全く同じ意味なので、同様の表現で使っても問題ありません。

 

少し、ごちゃごちゃしてきましたか?(笑)

ということで、改めて最後に整理をしましょう。

 

〇気が置けない

〇気の置けない

✖気を置かない

 

上記のように覚えておけば、問題はありません。

 

なお、冒頭でも説明したように、「気が置けない友人」という言葉を耳にしたときに「仲が良くない友人」と誤解している日本人が約半数もいることも、文化庁の調べでわかっています。

確かに、「気が置けない」には「~ない」という打ち消しの表現が入っている事によって、何となく否定的なイメージで捉えてしまう気持ちは分かりますよね。

 

しかし、先ほども述べたように、「気が置けない」の正しい意味は、「気を使わない」という意味合いなので、これを機にしっかり把握してしまいましょう。

なお、このような誤用を防ぐには、その言葉の語源を知ることが非常に役立つので、続いては「気が置けない」の語源を把握して、この慣用句への理解を更に深めましょう!

 

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気が置けないの語源

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さて、それでは早速、誤用を防ぐ目的も含め「気が置けない」という表現を、もう少し分解していきましょう。

 

そもそもですが、実は「気が置けない」における「置く」という言葉は、「使う」という意味合いで使われています。

つまり、「気を置く」というと、それは「気を使う」という意味になるという事です。

それは言い換えれば、「気が置ける」は「気を使う」という事と言えます。

したがって、「気が置けない」は「気が置ける」の否定形であるため、「気を使わない」という反対の意味になるという事ですね。

 

このように、「置く」の正しい意味から紐解いていけば、「気が置けない」=「気を使わない」という意味合いにも納得できて、結果的に誤用することもなくなるのではないでしょうか。

まあ、とはいえ、ここまで散々ごちゃごちゃ言いましたが、要するに、「置けない=使わない」とシンプルに覚えてしまえば、大丈夫という事です(笑)

 

さて、ということで続いては、「気が置けない」という表現がどういった時に使われるのか、例文を見ることでこの言葉の持つカラーを把握しましょう

気が置けないの例文

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「気が置けない」という表現は、下記の例文のような形で使う事ができます。

  1. 例文1.彼と私は学生時代からの付き合いで、「気が置けない」仲だ。
  2.  
  3. 例文2.同期と一緒の昼休みは、いつでも「気が置けない」雑談に花が咲く。
  4.  
  5. 例文3.家族と「気が置けない」時間を過ごせたので、かなりリフレッシュできた。
  6.  
  7. 例文4.彼女との会話は「気が置けない」ので、いつも時間が過ぎるのを忘れてしまう。
  8.  
  9. 例文5.何でも言い合える「気が置けない」夫婦になることが、家庭円満の秘訣と言える。
  10.  
  11. 例文6.僕には何でも相談できる「気が置けない」上司がいるので、非常に仕事がしやすい。

慣用句には、ポジティブ又はネガティブのどちらか一方の意味で使うものと、どちらの意味でも使用できるものがあります。

そんな中、例文をご覧いただいて分かる様に「気が置けない」は、基本的にポジティブな意味合いで使われる表現になります。

「気を使わなくていい」というのは、ストレスフリーな環境と言えるので、当然と言えば当然ですね。

 

なお、例文にもあるように、「気が置けない」の後には何かしらの名詞が来ることが多いです。

特に「友人」「友達」「仲間」など、人物に関する名詞が続くことが圧倒的に多いですが、「時間」「話」など人物以外の名詞が続いても、全く問題はありません。

とはいえ、「親しき中にも礼儀あり」という言葉もあるように、「気が置けない」のも度が過ぎると問題に繋がるので、ご注意くださいね(笑)

 

さて、続いては実際の会話例を通して、日常で「気が置けない」という言葉を使うイメージを養ってみましょう!

気が置けないの会話例

下記の会話例のパンダさんになりきり、〇〇の部分に入る言葉を考えてみましょう

 

いや~、ヒツジさんみたいな「気が置けない」親友がいてホントありがたいよ!

 

 

どうしたの急に?突然そんな事言うなんて、気持ち悪いな~。何か企んでない?

 

 

失礼しちゃうな!そんな事ないよ!…でも、とりあえず〇〇貸してくれない?

 

 

いや、その扱いは完全にボク、ただの「都合のいい奴」でしょ!

 

 

いかがでしょうか?どんな言葉が入りましたか?

この〇〇に入る言葉は、『お金』などですかね(笑)

皆さんも「気が置けない」という皮を被って、このようなジャイアン的な関りはしないようにしましょうね(笑)

 

さて、続いては「気が置けない」の類語を知ることで、この言葉の輪郭をより鮮明にしていきましょう

 

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気が置けないの類語

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「気が置けない」には、下記のような類語が存在します。

  1. 1.「気の張らない」
    「余計な気を使わなくてもいい様子」を表した類語です。
  2. 【例文】彼は僕にとって「気を張らない」友人だ。
  3.  
  4. 2.「気兼ねない」
    「他人に遠慮をすることがないこと」を意味する類語になります。
  5. 【例文】私には「気兼ねない」友達が何人かいる。
  6.  
  7. 3.「気心の知れた」
    「親しい・仲の良い」という間柄を表現する類語ですね。なお、「気の知れた」という表現は誤用なので注意しましょう。
  8. 【例文】「気心の知れた」相手と一緒で安心した。

なお、ビジネスの場などで使える、もう少しかしこまった類語としては、「互いに打ち解けて仲良くする様子」を表す「懇意」や、「遠慮なく付き合えるほどに親しい関係」を意味する「昵懇(じっこん)」という言葉もあります。

 

また、その一方で「気が置けない」の対義語としては、常に緊張感がある間柄を表現した「気がぬけない」や、油断できない事を意味する「気を許さない」などが挙げられるでしょう。

 

このように、「気」という漢字が使われた人間関係に関わる表現は非常に多いので、それぞれの意味を混同しないように整理が必要です。

それこそ、万が一「気が置けない」相手の前で言い間違いをすれば、思わぬ大恥をかく事になるので注意しましょうね(笑)

 

さて、ここまできたら「気が置けない」の完全制覇までもう一歩です!

極めつけとして「気が置けない」の「英語訳」も知る事で、この表現のキャラを完璧に掴んでしまいましょう!

気が置けないの英語訳

英語で「気が置けない」を表現するとしたら、下記のような例が適切でしょう。

1.close
「気が置けない」という意味を持ち、「He is a close friend of mine.」で「彼は私の気が置けない友人です。」という表現になります。

2.at ease
「気楽な」という意味の形容詞ですね。

 

それでは最後に「まとめ」でおさらいをし、この慣用句を完全にマスターしましょう!

なお、まとめの最後には、皆さんの役に立つちょっとしたオトク情報もプレゼントしてますよ♪

 

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まとめ

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いかがでしたか?「気が置けない」の意味はしっかり理解できたでしょうか?

ここまでご覧頂ければ分かるように、「気が置けない」関係性の相手というのは、誰にでも一人は必要な存在であると言えます。

とはいえ、人によっては、そもそも人付き合いが苦手な方もいますよね。

ましてや、お互いの関係性の希薄さが指摘されて久しい昨今、なかなか他者に心を開きにくい環境も、その要因としてあると思います。

 

ということで、この記事の最後に、皆さんが「気が置けない」相手をどんどん作れるようになる一冊をご紹介させて頂きます!

この本を読むことで、あなたもきっと、自分らしさを活かしながら素敵な人間関係に恵まれますよ!

 

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