一念発起の意味とは?類語・例文・語源・英語訳なども詳しく解説!

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一念発起の意味

日常でもたまに耳にする「一念発起」という表現ですが、その正しい意味・使い方はご存じでしょうか?

実はこの四字熟語、なんとなくの雰囲気程度の理解しか出来ていないために、正確な意味を誤解している方も意外と多い、要注意の表現なんです。

ということで今回は、例文や類語なども参考にしながら、詳しく&分かりやすく「一念発起」の意味を解説いたします!

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一念発起の意味

それでは早速、「一念発起(いちねんほっき)」の意味から見ていきましょう。

 

「一念発起」の意味とは、「これまでの考え方を改めて、あることを達成すると決意し、熱心に取り組むこと」という意味になります。

これはもう少し別の言葉で言えば、「今までのやり方や習慣を見直し新しい目標を立て、それを成し遂げるために一生懸命に励むこと」とも言い換えられますね。

 

つまり、意を決して過去の考えを変えて、それまでと全く違う行動をし始めるようなときに、「一念発起」という表現が使えるということです。

 

イメージ的には、次なる新しいステップに『えいやっ!』と勇気を出して飛び込むようなシーンを想像していただくと、分かりやすいと思います。

 

そのため、この四字熟語を用いる背景にある目的としては、自分の強い覚悟を示すためであったり、強固で揺るぎない意思をアピールするような目的で使うことが多くなります。

すなわち、「一念発起」という言葉を使うときの心情としては、「やってやるぞ!」「何としても結果を出す!」「絶対に目標達成する!」といったような、熱意・興奮・情熱という前向きな気持ちから用いられます。

 

したがって、この四字熟語は、何かしら人生が変わるほどの大きな決断や、自他の生活に多大なる影響を与える位の決意表明をするようなシーンで用いられるのも、ポイントですね。

つまり、同じ決断でも、たとえば「一念発起してお風呂に入ることにした」や「一念発起しAランチに決めた」といったような、普段の日常に置ける些細な選択シーンでは「一念発起」は使えません。

なお、どの程度の決意が「一念発起」の表現に該当するのかは、具体的な例文を見ると分かりやすいので、後程まとめて紹介させていただきますね。

 

ちなみに、「一念発起」は、この四字熟語に使われている「一念」と「発起」の前後二文字ずつの熟語の意味をそれぞれ紐解くと、より一層理解が進みます。

 

まず、「一念発起」の「一念」の持つ意味とは、「一直線に深く思うこと」です。

続いて、後半部分の「発起」とは、「思い立ち行動に移すこと」を意味しています。

したがって、そのような意味を持つ「一念」と「発起」が合体することで、「一念発起」は「これまでとは違う大きな決断をし行動に移すこと」という意味になったのですね。

 

さて、ということで、ここまでで「一念発起」の意味がおおむね理解できた後は、続いてはこの言葉を完全にマスターするために、その語源を見てみましょう!

むしろこの表現は、その語源を把握することで意味の理解がより一層進み、結果として記憶の定着にも非常に役に立つという側面もある言葉です。

 

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一念発起の語源

一念発起の語源

さて、「一念発起」という四字熟語には、どのような由来があるのでしょうか?

 

結論から言うと、実は「一念発起」の語源は、仏教にあると言われています。

その語源を語る上でのメインの登場人物が、鎌倉時代に活躍した有名な仏教家である『親鸞(しんらん)』の弟子である、『唯円(ゆいえん)』という人物になります。

この『唯円』によって書かれた書物に、『歎異抄(たんにしょう)』というものがあるのですが、その中に下記のような記述があります。

 

『一念発起菩提心』

 

これは「いちねんほっき ぼだいじん」と読むことができます。

そしてその意味とは、「仏を信じてその身を捧げ、悟りに向かうと決心すること」という意味になり、実はこの頭文字をとって「一念発起」という四字熟語が誕生したと言われています。

 

ちなみに、「一念発起」には冒頭で紹介したものとは別の二つ目の意味があり、その意味とは「今までの気持ちを改め仏道に入り、悟りを開くと固く決意すること」という内容になります。

つまり、語源を辿ると、「一念発起」とは元々は仏教用語として上記のような意味を持つ言葉として先に存在していたということですね。

 

そして、このような本来の仏教的な意味から転じて、現在のような「目的を達成すると心に強く決意する」という意味で、「一念発起」は民衆にも広く使われるようになりました

 

なお、現代の日常会話では「悟りを開くと決意する」という意味で用いられることはまずないので、自分で「一念発起」を使うときも「目的達成を心に強く決意する」という意味で使うようにしましょう。

というか冷静に考えると、そもそも多くの方が「悟りを開くと決意する」という状況になることはあまりないと思うので、その点は大丈夫そうですね(笑)

 

さて、ということで、語源を把握し「一念発起」の意味が完璧に理解できたところで、続いてはこの表現がどういった時に使われるのか、例文を見ることで言葉の使い方をマスターさせましょう

ここまでの説明を聞いた皆さんは、どのような例文が思いつきますか?

一念発起の例文

一念発起の例文

「一念発起」という表現は、下記例文のような形で使う事ができます。

  1. 例文1.十年間のサラリーマン時代を経て「一念発起」し、今年ついに独立した。
  2.  
  3. 例文2.第一志望の大学に合格するため、「一念発起」して勉強に力を入れている。
  4.  
  5. 例文3.今までの不健康極まりない生活をやめ、「一念発起」してジムに通い出した。
  6.  
  7. 例文4.彼女は「一念発起」してから、まるで人が変わったように婚活に精を出している。
  8.  
  9. 例文5.ある有名人の考えに共感し、「一念発起」でベジタリアンになろうと決意する。
  10.  
  11. 例文6.社会に出てからも長らく実家に住んできたが、「一念発起」して一人暮らししよう。

ご覧いただいたように、「一念発起」に該当するような大きな決断とは、仕事上の転職や起業などといったキャリアに関わる決意から、日常におけるダイエットや生活習慣の見直しなど、比較的幅広く使えますね。

 

また、例文を見て分かるように、「一念発起」という言葉の使い方は「一念発起して」という形が最もオーソドックスな言い回しになります。

 

なお、例文1~4のように「大きな決意をし、実際に行動した状態」で「一念発起」を使うこともあれば、「実際の行動はまだだが、大きな決意を既にしている状態」でも「一念発起」を用いることができるのも、大切なポイントと言えるでしょう。

 

とはいえ、やたらめったら「一念発起」ばかりしていると、心変わりの激しい口だけ達者なお調子者のように捉えられかねないので、その点はご注意くださいね(笑)

 

さて、ということで、例文を見て具体的な使い方が分かったところで、続いては実際の会話例を通して、自分自身で「一念発起」という言葉を使うイメージを養ってみましょう!

皆さんも、下記の会話例のパンダさんになりきり、〇〇の部分に入る言葉を考えてみてくださいね。

一念発起の会話例

会社の同僚のパンダさんとヒツジさんが、仕事終わりに飲み屋で談笑しています。

 

 

今週もようやく終わったけど、こんなブラック企業でいつまでも働いてられないよね~。

 

 

ホントだね。ボクもここらで「一念発起」して、真面目に転職活動でもしようかな。

 

 

いや、どうせ大きく舵を切るなら、いっそのこと〇〇にでもなろうよ!

 

 

いや、ヒカキンじゃあるまいし、それは流石にハイリスク過ぎるでしょ!

 

 

いかがでしょうか?〇〇にはどんな言葉が入りましたか?

この〇〇に入る言葉は、『YouTuber』ですかね(笑)

 

さて、ということで、パンダさん達のやり取りを見て「一念発起」という表現を実際に使うイメージがついたところで、続いてはその同義語類語を知ることで、この言葉の輪郭をより鮮明にしていきましょう

皆さんも、パッと思いつく同義語や類語がありませんか?

一念発起の同義語・類語

一念発起の類語・同義語

「一念発起」には、これと全く同じ意味を持つ下記のような同義語が存在します。

  1. 1.「一念発心」(いちねんほっしん)
  2.  
  3. 2.「一心発起」(いっしんほっき)

ご覧いただいたように、「一」や「発」という漢字が使われる同義語が多いですね。

 

また、このような同義語が存在する一方で「一念発起」と似た意味を持つ類語は、下記に挙げるようなものが当てはまります。

  1. 1.「心機一転」
    ある動機をきっかけに、気持ちがポジティブに変わること
  2.  
  3. 2.「気分一新」
    停滞した気持ちを一度リセットし、新たにものごとを考えること

これらの類語は、気持ちにポジティブな変化がある点では「一念発起」と似ていますが、「一念発起」の方がより重い決断という性質を持ち、また「実際に行動するところまで含んでいるかどうか」という点では、これら類語と「一念発起」は少し異なっているようです。

 

いずれにしろ、このように同義語・類語と比較することで、「一念発起」の持つニュアンスがよりシャープになりますね

 

さて、ここまで来たら「一念発起」の完全制覇まであと一歩です!

極めつけとして「一念発起」の「英語訳」も知る事で、この表現のキャラを完璧に掴んでしまいましょう!

皆さんも、自分が知っている英語で思い付く表現がありませんか?

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一念発起の英語訳

英語で「一念発起」を表現するとしたら、下記のような例が適切でしょう。

make up one’s mind to do
和訳:決心する・思い立つ・一念発起する

ご覧のようにそれほど難しい単語は使われていないので、英語に詳しくなくても「一念発起」の持つキャラクターのイメージは、何となく捉えられたのではないでしょうか。

 

さて、それでは最後に「まとめ」でおさらいをし、この四字熟語を完全にマスターしましょう!

なお、まとめの最後には、皆さんの役に立つちょっとしたオトク情報もプレゼントしてますよ♪

 

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まとめ

一念発起のまとめ

いかがでしたか?「一念発起」の意味はしっかり理解できたでしょうか?

最後に、ここまでの内容を簡単にまとめましょう。

一念発起】
意味 新たな決意のもと物事に熱中する
感情 熱意・興奮・情熱
由来 『歎異抄』の「一念発起菩提心」
同義語 一念発心・一心発起
類語 心機一転・気分一新
英語訳 make up one’s mind to do

さて、ここまでご覧いただいた通り「一念発起」とは、新たな決意と行動をコミットするような状況で主に使える言葉でした。

確かに、目標を明確にしたり周囲に公言したりするメリットが多く存在するのは、周知の事実ですよね。

しかし、基本的に失敗が怖い私たちは、それが分かっていても目標を立てるのに消極的だという一面もあります…(笑)

 

ということで、この記事の最後に、皆さんが自分で立てた目標にコミットできるようになる一冊をご紹介させていただきます!

この本を読むことで、あなたも、積極性や自発性を持って、前向きな気持ちで目標達成ができるようになりますよ!

 

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