古今東西の意味とは?類語・例文・語源・英語訳なども詳しく解説!

  • LINEで送る

古今東西の意味

日常でも時々耳にする「古今東西」という表現ですが、その正しい意味・使い方はご存じでしょうか?

実はこの四字熟語、多くの方がなんとなくの意味の理解に留まっていたり実際の会話では使いこなせていないような、要注意の表現なんです。

ということで今回は、例文や類語なども参考にしながら、詳しく&分かりやすく「古今東西」の意味を解説いたします!

<スポンサーリンク>

古今東西の意味

それでは早速、「古今東西(ここんとうざい)」の意味から見ていきましょう。

 

「古今東西」の意味とは、「昔から今まで、あらゆる場所で」、または「いつでもどこでも」という意味になります。

つまり、ある一定の規模において、時間的な面でも空間的な面でもその全ての範囲を網羅しているという意味ですね。

 

イメージ的には、X軸とY軸の表があったとしたら、それぞれの軸においてプラスマイナスの両方向に広がり、結果的に全ての領域が含まれているイメージでしょうか。

したがって、「古今東西」という言葉を日本という国を事例に当てはめれば、「日本の古い時代から現在まで(未来まで)、日本中のどこでも」という意味合いになるということです。

 

なお、時間的な点において、「古い時代」や「現在」とは具体的にいつ頃のことを指すのかや、「どこでも」という範囲の空間的なラインはどこまでなのか、ということはそれほど重要ではありません。

 

というのも、実際の日常会話においては、「古今東西」は「ものすごく長い期間であり、尚且つ、もの凄く広い範囲で」というようなニュアンスで使われるからです。

つまり、厳密に「どこからどこまで」ということ明確にする目的に使われる言葉ではなく、「時間的な長さにおいても、空間的な広さにおいても、その全ての範囲を網羅できるほどの大きな規模感であることを伝える」ことが「古今東西」という表現を使う目的だからです。

 

もっとも、ここまでの説明だけ聞いても「?」になってしまう方もいると思うので、例文を参考にしてみると分かりやすいため、ひとつ具体的な事例を見てみましょう。

 

たとえば、「古今東西」を使った簡単な例文として、『その事実は、「古今東西」知られている』という文があったとしましょう。

この意味合いは、「その事実は、はるか昔から現在までこの地にいる全ての人に知られている」という意味になります。

これをもう少しざっくり言うと「その事実は、今も昔も変わらない共通認識だよ」とも言い換えられますね。

 

つまり、「古今東西」は「時間的にも空間的にも全体的に」といった、大まかな範囲を網羅していることを伝えることに重きを置いているということです。

したがって、「その範囲の終わりと始まりが、厳密にどこからどこまでなのか?」に関しては、それほど神経質になる必要はありません。

 

なお、ここまで説明した内容は、「古今東西」という言葉を使った実際の例文をいくつか見てみれば簡単に腑に落ちてスッキリと理解ができるので、後程まとめて紹介させていただきますね。

 

さて、ということで、ここまでで「古今東西」の意味がおおむね理解できた後は、続いてはこの言葉を完全にマスターするために、その語源を見てみましょう!

むしろこの四字熟語は、その語源を把握することでより一層意味の理解が進み記憶の定着に役立つ、という側面もある表現です。

 

<スポンサーリンク>

古今東西の語源

古今東西の語源

さて、「古今東西」という四字熟語には、どのような由来があるのでしょうか?

 

結論から言うと、「古今東西」という言葉は、この四字熟語に使われている前半後半二文字づつの熟語それぞれの意味を紐解くことで、その語源が見えてきます。

 

まず、「古今東西」の前半二文字の「古今」の意味ですが、これは「昔から今まで」という意味になります。

この熟語は、有名な『古今和歌集』という名前にも同じ意味で使われていますし、文字通りの解釈なので理解しやすいですね。

ちなみに、『古今和歌集』の場合は「古今」を「こきん」と読みますが、「古今東西」を「こきんとうざい」と読むのは誤りなのでご注意ください。

 

さて、続いて「古今東西」の後半二文字の「東西」の意味ですが、これは「東と西」という代表的な意味の他に、実は「あちこち」という意味も持っています。

つまり、空間的な意味合いで「そこらじゅうに広がっている」ということを「東西」という熟語で表現できるということです。

 

したがって、「昔から今まで」という意味を持つ「古今」と、「あちこち」という「東西」という熟語が合わさることで、「昔から今まで、あらゆる場所で」といった意味を持つ「古今東西」という四字熟語が生まれたということなのです。

 

このように、四字熟語はそれぞれ違う意味を持つ二つの熟語が合わさって出来ているものも多くあり、「古今東西」はその代表例とも言える四字熟語になりますね。

そして、そのため二つの熟語を前後半に分解して各熟語の意味を紐解くことで、「古今東西」の由来に辿り着けるということでした。

 

さて、ということで、語源を把握し「古今東西」の意味が完璧に理解できたところで、続いてはこの表現がどういった時に使われるのか、例文を見ることで言葉の使い方をマスターさせましょう

ここまでの説明を聞いた皆さんは、どのような例文が思いつきますか?

古今東西の例文

古今東西の例文

「古今東西」という表現は、下記例文のような形で使う事ができます。

  1. 例文1.あなたのように素晴らしい人格者に、私は「古今東西」出会ったことがない。
  2.  
  3. 例文2.「古今東西」の雑学に通じている部長は、社内で『歩く辞書』と呼ばれている。
  4.  
  5. 例文3.「古今東西」、猫というのは魚が大好物だと言われてきた背景がある。
  6.  
  7. 例文4.夢中になってオモチャで遊ぶのは、「古今東西」どこの子供も一緒である。
  8.  
  9. 例文5.この大事件は「古今東西」に類を見ないので、解決まで時間がかかりそうだ。
  10.  
  11. 例文6.「古今東西」探し回っても、こんなに面白い人は日本においていないと思う。

例文を見ていただいて分かるように、対象となる物事の規模的な大きさや範囲の広さを強調する目的で、「古今東西」という言葉が使われているのがポイントです。

 

また、「古今東西」に含まれる時間的な範囲や空間的な規模はその状況によって様々であり、冒頭でも説明しましたが、そのラインを厳密に明確化する必要がないのもお分かりいただけたかと思います。

 

なお、もしもここで紹介した例文を見てもまだ使い方が分からないという方がいれば、是非ともネット検索で「古今東西」で使われているあらゆる「古今東西」の例文を調べてみるのも良いかもしれませんね(笑)

 

さて、ということで、例文を見て具体的な使い方が分かったところで、続いては実際の会話例を通して、自分自身で「古今東西」という言葉を使うイメージを養ってみましょう!

皆さんも、下記の会話例のパンダさんになりきり、〇〇の部分に入る言葉を考えてみてくださいね。

古今東西の会話例

彼女にフラれたヒツジさんが、友人のパンダさんに飲み屋で慰めてもらっているシーンです。

 

 

ヒツジさん、ツジ子ちゃんのことホントに大好きだったんだね…

 

 

そりゃそうだよ!「古今東西」どこを探しても、彼女ほど素敵なヒツジはいないよ!

 

 

その気持ちは痛いほど分かるけど、そう言ってても何も始まらないから、心機一転〇〇でもしようよ!

 

 

それ、ただ単にパンダさんがボクで人数合わせしようとしてるだけでしょ!

 

 

あ、バレた?(笑)

 

 

いかがでしょうか?〇〇にはどんな言葉が入りましたか?

この〇〇に入る言葉は、『合コン』ですかね(笑)

 

さて、ということで、パンダさん達のやり取りを見て「古今東西」という表現を実際に使うイメージがついた(?)ところで、続いてはその類語を知ることで、この言葉の輪郭をより鮮明にしていきましょう

皆さんも、パッと思いつく類語がありませんか?

 

<スポンサーリンク>

古今東西の類語

古今東西の類語

「古今東西」には、下記のような類語が存在します。

  1. 1.「東西古今」(とうざいここん)
    「古今東西」の同義語
  2.  
  3. 2.「往古来今」(おうこらいこん)
    意味:昔から今まで
  4.  
  5. 3.「古往今来」(こおうこんらい)
    「往古来今」の同義語
  6.  
  7. 4.「今来古往」(こんらいこおう)
    「往古来今」の同義語
  8.  
  9. 5.「東西南北」(とうざいなんぼく)
    意味:東と西と南と北、あちらこちら
  10.  
  11. 6.「四方八方」(しほうはっぽう)
    意味:あちらこちら、あらゆる方向

ご覧いただいて分かるように、2~4は「古今東西」の「古今」の部分のみを意味する類語で、5・6は「古今東西」の「東西」の部分と同じ意味の類語になりますね。

ちなみに、2~4は四つの同じ漢字を並び変えているだけであり、もはや間違い探しのようになってますが、いずれもれっきとした四字熟語です(笑)

 

とはいえ、このように類語と比較することで、「古今東西」の持つニュアンスがよりシャープになりますね

 

さて、ここまで来たら「古今東西」の完全制覇まであと一歩です!

極めつけとして「古今東西」の「英語訳」も知る事で、この表現のキャラを完璧に掴んでしまいましょう!

皆さんも、自分が知っている英語で思い付く表現がありませんか?

古今東西の英語訳

英語で「古今東西」を表現するとしたら、下記のような例が適切でしょう。

1.all times and places
和訳:どんな時もどんな場所でも

2.from east to west, from ancient times to today
和訳:西から東まで、そして古き時代から今日まで

ご覧いただいたように、それほど難しい単語は使われていないと思うので、「古今東西」の持つキャラクターがより分かりやすくなったのではないでしょうか?

 

それでは最後に「まとめ」でおさらいをし、この四字熟語を完全にマスターしましょう!

なお、まとめの最後には、皆さんの役に立つちょっとしたオトク情報もプレゼントしてますよ♪

 

<スポンサーリンク>

まとめ

古今東西のまとめ

いかがでしたか?「古今東西」の意味はしっかり理解できたでしょうか?

最後に、ここまでの内容を簡単にまとめましょう。

古今東西】
意味 昔から今まであらゆる場所で
由来 古今=昔から今まで、東西=あちこち
使い方 範囲や規模の大きさを強調する
類語 「東西古今」など
英語訳 all times and places

さて、ここまでご覧いただいた通り「古今東西」とは、時間的な範囲と空間的な範囲を網羅している事柄に対して、その大きさをアピールする目的で使える言葉でした。

 

確かに、皆さんもご存じの通り世界というのは本当に広いですし、時代をさかのぼれば気が遠くなるほど古い歴史が存在しています。

そういった意味では、その両面を網羅しきるということは非常に尊いことであり、逆い言えば、それだけの大きな規模感で受け継がれてきたものは是非活かしていきたいものですね。

 

ということで、この記事の最後に、皆さんが「古今東西」の英知を余すことなく自分の人生に活かすことができる一冊をご紹介させていただきます!

この本を読むことで、あなたもきっと、いま目の前に立ちはだかる様々な問題への解決策がみつかりますよ!

 

【「古今東西」の哲学者の考えに学ぶことで、心のモヤモヤがすっきりする一冊はこちら↓↓↓】

 

【副業・転職・独立に興味がある方必見】

複業コンサルタントの当サイト運営者が、最新の必須ビジネススキル、副業・転職・独立で失敗しないコツなどのお得情報をLINEで無料配信中です!

詳しくはこちらのプロフィールをご覧ください!

 

 

【こちらの人気記事もおすすめ】

 

<スポンサーリンク>
  • LINEで送る