三つ子の魂百までの意味とは?英語訳・類語・例文、児童観なども解説!

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三つ子の魂百までの意味

日常でも比較的よく耳にする「三つ子の魂百まで」ということわざですが、その正しい意味はご存じでしょうか?

実はこのことわざ、意味を理解できているかどうかだけでなく、その意味合いに対しても賛否両論がある、知れば知るほど面白い表現なのです。

ということで、今回は、このことわざの正しい意味だけでなく、類語や会話例、さらには『児童観』や『脳科学』の側面から見た意見なども参考に、詳しく&分かりやすく「三つ子の魂百まで」の意味を解説致します!

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三つ子の魂百までの意味

それでは早速、「三つ子の魂百まで」の意味を見ていきましょう。

 

「三つ子の魂百まで」の意味とは、幼い時期につくられた性格は、どれだけ年齢を重ねても変わることはない」という意味になります。

これを別の言葉で言えば「いくつになっても幼少期の性格は残り続ける」とも言い換えられますね。

つまり、「人間の性格は何歳になっても変わらない」という意見が当てはまる状況で、「三つ子の魂百まで」は使う事ができるということです。

 

実際にこの表現を使うシーンとしては、主に成人した大人に対して「君は子供の頃から変わらないね」というようなニュアンスで用いることが多くなっています。

 

なお、「三つ子」とは本来であれば「三歳児」を指しますが、現在はそこから意味が転じて「幼い子供全般」といった意味で使用されています。

 

また、「三つ子の魂百まで」における「魂」とは、「幼い時期に会得した心・性格など」を指し示すものです。

つまり、ピアノ・水泳といったようないわゆる「習い事」で培った技能やスキルを示してはいません

 

したがって、たとえば「三つ子の魂百までと言うから、幼い時からバレエを習わせよう」というような言葉の使い方は間違いであるということです。

大切なポイントは、あくまで「性格や性質」を指すということなので、お気を付けくださいね。

 

さて、ここまでの説明を聞いて、「そうは言っても、大人になってから性格が変わることもあるよね?」と思った方もいますよね?(笑)

 

確かに、私たちの性格というのは幼い頃に培った気質だけでなく、その後の成長過程で経験するものごとの影響も受けるものです。

そういった意味では、「三つ子の魂百まで」ということわざの指す意味は、絶対に正しいと言えるのでしょうか?

その点に関しては各々の意見もあると思いますが、実は幼い子をもつ親御さんの立場から紐解いてみると、「三つ子の魂百まで」の意味に別の側面が見えきたりもします。

 

ということで、「三つ子の魂百まで」の意味がおおむね理解できた後は、続いては、いわゆる「児童観」的な観点からこのことわざを見てみることで、このことわざへの理解度をより深めてみましょう!

もちろん、この内容は小さいお子さんが現在いない方にも関係のある話題なので、豆知識として知っておいても損はないと思いますよ。

児童観の面からみた、三つ子の魂百までの意味

三つ子の魂百までを児童観でみる

ところで、改めてですが、皆さん「児童観」という言葉は聞いたことありますか?

 

皆さんもご存じのように、一昔前の日本では「滅私奉公」「出る杭は打たれる」などの言葉が指すように、大人子供問わず個性を重んじるのではなく、協調性や規律を守ることが尊重されていた時代でしたよね。

 

しかしここ最近は、どちらかというと「個人のアイデンティティや特徴をもっと伸ばしていこう」という意見を目にする事が増えてきましたよね。

 

そんな中、幼い子供を持つ親御さんの間で、「子供のあり方に対する大人の見解」を意味する「児童観」に、注目が集まっているのはご存じでしたでしょうか?

 

これは要するに、子育てにおいては、一方的に大人が子供に正解を押し付けるのではなく、子供の持つ個性を様々な角度から柔軟に見ていこうという意識が高まっているということです。

 

そのような考え方が普及するにつれて、この「児童観」的な側面から見たときに、「三つ子の魂百まで」ということわざに対する親御さんの意見も人それぞれのようです。

 

つまり、このことわざに同意する方もいれば、そうでない方もいる。

それは当然といえば当然ですよね。

 

したがって、子育てをされる親御さんの方にとって大切なポイントとは、「幼少期につくられた性格はその後も変わらない」という意見に必要以上に縛られる事なく、むしろ各々にとっての理想の子育てとは何かを明確にするということではないでしょうか。

 

つまり、「三つ子の魂百まで」が該当するケースもあればそうではないケースもあるので、子育てする上では自分の信じる考えを採用したほうが子供にとっても幸せであるということですね。

 

事実、「三つ子の魂百まで」ということわざを信じるあまり、幼少期の教育をする上で自分にプレッシャーをかけすぎてしまう親御さんもいますが、そのようなことになっては本末転倒です。

したがって、「三つ子の魂百まで」という主張はあくまで自分の子育ての参考にできるときのみ、このことわざを信じてうまく自分の教育に活かしていくのが良いと思います。

 

なお、「幼少期の性格が大人になってからどれほど影響するのか」ということを脳科学的に検証した面白い実験もあるので、そちらも後程ご紹介させていただきますね。

 

ということで、ここまでで「三つ子の魂百まで」の意味をおおむね理解し、この言葉との付き合い方も分かった後は、続いてこの表現を正しく使いこなすために、その語源を把握していきましょう!

実は、このことわざの語源は日本人なら誰でも知っているあの物語に関係しているのです。

三つ子の魂百までの語源

三つ子の魂百までの語源

さて、「三つ子の魂百まで」ということわざには、どのような由来があるのでしょうか?

 

結論から言うと、「三つ子の魂百まで」の由来は皆さんご存知の『源氏物語』の中にあり、原文には下記のような形で記述されています。

 

『筆取る道と碁打つこととぞ、あやしう「魂」のほど見ゆるを、深き労なく見ゆるおれ者も、さるべきにて、書き打つたぐひも出で来れど』

 

このままではサッパリ意味が分からないので、解説させていただきますね(笑)

 

上記の文章をを現代語訳すると、「書道と囲碁は才能によって決まるので、一般人がどれだけ練習しようが天才には叶わない」という意味になります。

 

この説明を聞いて、「アレ?」と疑問を持たれた方もいますよね?

 

そうです、実は原文では「幼少期に身に着けたものが大人になっても発揮される」ものの対象として、「性格や性質」ではなく「能力・才能」の方を指しているんです。

つまり、原文の意味としては、先ほど説明した現在の「性格・気質」という意味合いとは少し違っているのです。

 

なお、いったいどのタイミングで今のような意味合いに変化したのかは実は明確に分かっていませんが、いずれにしろ現代の日常会話における「三つ子の魂百まで」の指す「魂」が「性格」であるということは、忘れないようにしましょう。

 

さて、ということで、語源を把握し「三つ子の魂百まで」の意味が完璧に理解できたところで、続いてはこの表現がどういった時に使われるのか、例文を見ることで言葉の使い方をマスターさせましょう

皆さんは、どのような例文が思いつくでしょうか?

三つ子の魂百までの例文

三つ子の魂百までの例文

「三つ子の魂百まで」という表現は、下記の例文のような形で使う事ができます。

  1. 例文1.「三つ子の魂百まで」というように、ウチの子は二十歳を過ぎても昔と変わらない。
  2.  
  3. 例文2.君は小さい頃から好奇心旺盛だったけど、「三つ子の魂百まで」で今でも多趣味なんだね。
  4.  
  5. 例文3.娘は幼い時から口数が少なかったので大人になっても無口なままで、まさに「三つ子の魂百まで」だ。

ことわざには、ポジティブ・ネガティブどちらかの意味合いでのみ使えるものと、両方の意味合いで使えるものとがあります。

 

そんな中、例文をご覧いただいて分かるように、「三つ子の魂百まで」という表現はどちらの意味合いでも使うことができることわざです。

つまり、子供の頃から変わらない性格が褒められるものであればポジティブなニュアンスで使われ、その性格が喜ばしいものではないときはネガティブなニュアンスで使われるということになります。

 

したがって、「三つ子の魂百まで」は、誰かを評価するときにも否定するときにも用いることができるということです。

そういった意味では、できるだけ自他を褒める目的でこのことわざを使いたいものですね(笑)

 

さて、ということで、例文を見て具体的な使い方が分かったところで、続いては実際の会話例を通して、自分自身で「三つ子の魂百まで」という言葉を使うイメージを養ってみましょう!

皆さんも、下記の会話例のパンダさんになりきり、〇〇の部分に入る言葉を考えてみてくださいね。

 

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三つ子の魂百までの会話例

幼馴染でルームシェアをしているパンダさんとヒツジさんの就寝前の会話です。

 

 

どうしよう、〇〇を見て寝れなくなっちゃった。

 

 

どうして君は未だにそんな臆病なんだ。「三つ子の魂百まで」とはこのことだね。

 

 

そんなこと言わないで、今夜は一緒に寝ようよ~(泣)

 

 

いかがでしょうか?〇〇にはどんな言葉が入りましたか?

この〇〇に入る言葉は、『ホラー映画』などですかね(笑)

 

さて、ということで、パンダさん達のやり取りを見て「三つ子の魂百まで」という表現を実際に使うイメージがついたところで、続いてはその類語を知ることで、この言葉の輪郭をより鮮明にしていきましょう

皆さんも、パッと思いつく類語がありませんか?

三つ子の魂百までの類語

三つ子の魂百までの類語

「三つ子の魂百まで」には、下記のような類語が存在します。

  1. 1.「雀百まで踊り忘れず」
  2. 雀は死ぬまで飛び跳ねる性質が抜けないように、人が幼いころ身に着けた習慣は歳をとっても直らない
  3.  
  4. 2.「病は治るが癖は治らぬ」
  5. 病気は治せるが、悪い癖は簡単に治せない
  6.  
  7. 3.「頭矧げても浮気はやまぬ」
  8. 歳をとっても色欲はなくならない

最後の類語は、だいぶエッジがきいたことわざですね(笑)

 

さて、ここまで来たら「三つ子の魂百まで」の完全制覇まであと一歩です!

極めつけとして「三つ子の魂百まで」の「英語訳」も知る事で、この表現のキャラを完璧に掴んでしまいましょう!

皆さんも、自分が知っている英語で思い付く表現がありませんか?

三つ子の魂百までの英語訳

英語では全く同じことわざはありませんので、ここでは同じ意味を持つ例文を紹介致します。

What is learned in the cradle is carried to the grave.

「ゆりかごで学んだことは、墓場まで持っていくことになる」という意味をもつ英語のイディオムです。

同じようなことわざでも、その比喩表現に文化の違いが表れるのが面白いですね。

 

さて、それでは最後に、先ほども触れた脳科学的な側面から見た「三つ子の魂百まで」の成否を見てみましょう!

なお、タイトルからしてお堅い話が始まりそうですが、決してそんなことはないのでご安心くださいね(笑)

三つ子の魂百までは脳科学的に証明されている?

三つ子の魂百までは脳科学的で証明されている

さて、「児童観」の章でも触れましたが、「三つ子の魂百まで」の真偽については、疑問を持つ方も多いようです。

その一方で、「子供の性格は三歳までに決まる」というような一般論も確かに耳にすることが多いですよね。

 

はたして、実際のところはどうなんでしょうか?

その答えは、現代の脳科学が導いてくれます。

 

突然ですが、皆さん「シナプス」という言葉は聞いたことありますよね?

 

「学生時代に理科の授業で出てきた気がするけど…」といった感じでしょうか(笑)

 

忘れてしまった方の為にも説明させて頂くと、シナプスとは、脳内にある神経細胞「ニューロン」同士の間にある、情報伝達のための細胞のことです。

つまり、シナプスは、ニューロンとニューロンを繋いでいる細胞であり、この構造があって初めて私たちは脳が正常に働きます。

 

そして、脳科学が進んだ現代においては、一歳~三歳の間の幼少期が、人間の一生涯で最もシナプス同士が出会う時期であるということが分かっています。

それはイコール、子供の「感受性」「思考力」「可能性」が一番活発な時期が一歳~三歳までということなんです。

 

つまり、このような事からも、脳科学的には「三つ子の魂百まで」は、信じるに足ることわざと言えるのではないでしょうか。

 

少なくとも、生まれてから三歳までの間につくられた性格が大人になってから全く影響されないということはなさそうです。

 

そういった意味では、やはり「三つ子の魂百まで」ということわざは無視できるものではなく、むしろある程度その意味を考慮しながら子育てや人付き合いに活かしていきたいものですね。

 

それでは最後に「まとめ」でおさらいをし、このことわざを完全にマスターしましょう!

 

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まとめ

三つ子の魂百までのまとめ

いかがでしたか?「三つ子の魂百まで」の意味はしっかり理解できましたか?

最後に、ここまでの内容を簡単にまとめましょう。

【三つ子の魂百まで】
意味 幼い頃の性格は変わらない
由来 源氏物語
類語 雀百まで踊り忘れず

さて、ここまでご覧いただいたように、「三つ子の魂百まで」ということわざは人の性格にまつわる、非常に興味深いことわざでした。

また、おそらく多くの方が、自分の性格を直したいと思ったことが人生で一度はあるのではないでしょうか?

とはいえ、それこそ「三つ子の魂百まで」と言うように自分の性格を変えることは結構大変ですよね(笑)

 

ということで、この記事の最後に、皆さんが自分の中の嫌いな性格を変えられる一冊をご紹介させていただきます。

この本を読むことで、きっとあなたも、今まで以上に自分のことを好きになれますよ!

 

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