電光石火の意味とは?例文・類語、由来や英語訳なども詳しく解説!

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電光石火

誰しも一度は耳したことがある「電光石火」という表現ですが、その正しい意味はご存じでしょうか?

実はこの四字熟語、広く知られている意味とは違う二つ目の意味も持っていることもあり、深く知ると非常に面白みのある表現なんです。

ということで今回は、例文や類語も参考に、詳しく&分かりやすく「電光石火」の意味を解説致します!

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電光石火の意味

それでは早速、「電光石火」の意味を見ていきましょう。

 

「電光石火」という表現は、「動きがとても素早いこと」と「非常に短い時間」という二つの意味を持っています。

これは別の言葉で言えば、「物理的な速度が速いこと」と「時間的な速度が速いこと」とも言い換えられますね。

つまり、いずれの意味においても、「目にも止まらぬ速さで瞬時に終わってしまうこと」というニュアンスで捉えることができるでしょう。

 

したがって、「電光石火」の意味を別の言葉で置き換えるのであれば、「瞬く間」や「あっという間」、あるいは「一瞬」といったような言葉で表現することができます。

 

なお、実際の会話においては、「動きがとても素早いこと」という意味で多く使われており、具体的な使い方に関しては例文を見ると分かりやすいので、後程ご紹介しますね。

 

また、この「電光石火」という四字熟語に関しては、その意味を理解する際は説明文を暗記するのではなく、抽象的なイメージとして捉えるとよりしっかりと定着すると思います。

つまり、「電光石火」に使われている四つの漢字から受ける印象に注目することでよりイメージがつかみやすいということです。

どういうことか、簡単に説明させていただきますね。

 

実は、「電光石火」とは「電光」と「石火」の前後半で分けることができ、それぞれの言葉の意味を紐解くことでよりこの四字熟語への理解が進みます。

まず、前半部分の「電光」とは、読んで字のごとく「稲妻の光が轟く様子」のことです。

次に、後半部分の「石火」とは、こちらも読んで字のごとく「石を打ち付け合ったときに出る火花」を指しています。

そして、雷の稲光も火打石の火花も、光を放つ様子は「ピカッ!」っといった感じでいずれも一瞬の出来事ですよね。

このように、一瞬のあいだに光り輝く様子をイメージすると、「動きがとても素早いこと」と「非常に短い時間」という「電光石火」の持つ二つの意味と合致するのではないでしょうか。

 

また、光の速度というのは「光速」という表現も存在するように、今のところ世界で最も速い速度と言われていることも、「電光石火」の持つ印象をよりイメージしやすくなりますよね。

 

いずれにしろ、このように「光り輝く」ことと「瞬く間に終わってしまうこと」をイメージで紐づけることで、この四字熟語の意味はより把握しやすくなると思います。

 

なお、ここまで説明しておいて申し訳ないですが、実際のところは、「電光石火」という言葉を聞いて多くの方が最初に想像するのは、正直言うとポケモンの「ピカチュウ」ではないでしょうか?(笑)

むしろ、平成以降に生まれた世代は「でんこうせっか」という言葉に最初に触れるのはポケモンだった方がほとんどのはずなので、そういった意味では、ピカチュウが「でんきタイプ」の「ねずみポケモン」であるという事が、電光石火の「素早い」というニュアンスをより確実に定着させてくれるような気がします(笑)

 

さて、ということで、ここまでで「電光石火」の意味がおおむね理解できた後は、この言葉を完全にマスターするために、続いてその語源を見てみましょう!

 

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電光石火の語源

電光石火の語源

さて、「電光石火」という四字熟語にはどのような由来があるのでしょうか?

 

結論から言うと、「電光石火」の語源は、中国南宋時代の「灯史」にルーツが存在しています。

ちなみに、「灯史(とうし)」とは、仏教界におけるいわゆる歴史書と言えるもので、その中でも『五灯会元(ごとうえげん)』という書物に「電光石火」の由来とされる下記のような一説が記されています。

 

『此事如撃石火、似閃電光』

 

このままでは全く意味が分からないので、解説させていただきますね(笑)

 

まず、この漢文を現代語訳すると、「此の事石火を撃つ如く、電光の閃くに似たり」と訳すことができます。

そして意味とは、「この事は火打石を打ち合う事で出る火花のようであり、また、稲妻の光が轟く姿に似ている」という意味になります。

つまり、非常に短い間に起こった出来事を表現する際の事例として、火花と稲光を比喩表現として用いたということなんですね。

 

なお、この由来と同じように、四字熟語には自然や動物を用いた比喩表現が多いことも大切なポイントです。

特に、「電光石火」と同じような意味を持つ四字熟語は、多くの場合「雷」や「風」という文字が使われているも非常に興味深いので、後程ご紹介する「電光石火」の「類語」も是非ご覧いただければと思います。

 

さて、ということで、語源を把握し「電光石火」の意味が完璧に理解できたところで、続いてはこの表現がどういった時に使われるのか、例文を見ることで言葉の使い方をマスターさせましょう

皆さんは、どのような例文が思いつくでしょうか?

電光石火の例文

電光石火の例文

「電光石火」という表現は、下記の例文のような形で使う事ができます。

  1. 例文1.尊敬する先輩社員の仕事ぶりはいつも「電光石火」の早業だ。
  2.  
  3. 例文2.彼女はいつも「電光石火」の速さでLINEを返信してくれる。
  4.  
  5. 例文3.そのお店の評判は「電光石火」のごとく瞬く間に街中に広まった。
  6.  
  7. 例文4.世界最速の新幹線と言われるはやぶさが「電光石火」の勢いで通り過ぎた。
  8.  
  9. 例文5.「電光石火」の一撃により、チャンピオンを破った新人ボクサーが優勝した。
  10.  
  11. 例文6.ピッチを誰よりも早く駆け抜けるその選手は、まさに「電光石火」という言葉がピッタリだ。

四字熟語というのは、ポジティブ・ネガティブのどちらか一方の意味合いで使えるものと、両方の意味で使えるものがあります。

そんな中、例文を見ていただいて分かるように「電光石火」という表現は、基本的にポジティブなニュアンスで使われます。

つまり、この四字熟語を使う背景には、「速い」という事を高く評価する姿勢があるということですね。

 

なお、「電光石火」を使う際の言い回しとしては、例文にもあるように「電光石火の〇〇」という形で使う事が多いのもポイントと言えるでしょう。

したがって、皆さんもこれらの点に注意しつつ、「電光石火」の速さでこの表現を使いこなせるようになっていただければ幸いです(笑)

 

さて、ということで、例文を見て具体的な使い方が分かったところで、続いては実際の会話例を通して、自分自身で「電光石火」という言葉を使うイメージを養ってみましょう!

皆さんも、下記の会話例のパンダさんになりきり、〇〇の部分に入る言葉を考えてみてくださいね。

電光石火の会話例

会社の同僚であるパンダさんとヒツジさんが、焼肉屋で談笑しているシーンです。

 

久しぶりの焼肉食べ放題で嬉しいな~!すでにボク、大ライス三杯目いっちゃったよ(笑)

 

 

いつもそうだけど、食べ放題ってついつい食べ過ぎちゃうんだよね~。

 

 

ボクなんて今日はこの為に〇〇も少なめにしたから、まだまだ食べられるよ!

 

 

パンダさんって普段はのんびり屋なのに、食べる時だけ「電光石火」のごとく動作が速くなるよね(笑)

 

 

いかがでしょうか?〇〇にはどんな言葉が入りましたか?

この〇〇に入る言葉は、『ランチ』『お昼ご飯』などですかね(笑)

食べ放題が事前に分かっているときは、必ずいつもよりお腹を空かせてから臨むのは、我々庶民の宿命と言えますよね(笑)

 

さて、ということで、パンダさん達のやり取りを見て「電光石火」という表現を実際に使うイメージがついたところで、続いてはその類語を知ることで、この言葉の輪郭をより鮮明にしていきましょう

皆さんも、パッと思いつく類語がありませんか

電光石火の類語

電光石火の類語

語源の話でも触れましたが、「電光石火」には下記のような、自然に関する漢字が使われた類語が多く存在します。

  1. 1.「疾風迅雷」(しっぷうじんらい)
    「疾風」は速い風、「迅雷」は激しい雷をたとえており、全体で素早く激しい様子を意味します。
  2.  
  3. 2.「光芒一閃」(こうぼういっせん)
    ものごとが瞬時に急激に変化することを意味し、「光芒」はキラキラ光ること、「一閃」は一瞬光ることという意味を持ちます。
  4.  
  5. 3.「紫電一閃」(しでんいっせん)
    あっという間に大きく変化することという意味になり、「紫電」は研ぎ澄まされた剣をひと振りする際に放たれる鋭い光を指しています。
  6.  
  7. 4.「電光朝露」(でんこうちょうろ)
    「電光」とは稲妻のことで、「朝露」とは葉についた朝露を意味し、極めて短い時間や、はかなく短い人生を表す四字熟語です。
  8.  
  9. 5.「熛至風起」(ひょうしふうき)
    「熛至」は火の粉が飛ぶ様子、「風起」は風が吹く様子を指し、迅速に決断し行動に移すという意味を持ちます。
  10.  
  11. 6.「脱兎之勢」(だっとのいきおい)
    逃げるうさぎの様子を例えた、素早い動きという意味の四字熟語です。

このように、「速い」ということを伝える例えには、「」「」「」「」「」「」など自然に関する漢字ばかりが用いられており、極めつけは「」という動物すら「素早い」ことを表す比喩に使われていることですね。

 

なお、「電光石火」の対義語に当てはまる四字熟語としては、「グズグズといつまでもためらっていること」という意味の「遅疑逡巡(ちぎしゅんじゅん)」や、「のんびりゆったりしているさま」という意味の「悠々閑々(ゆうゆうかんかん)」という表現が挙げられるでしょう。

 

ちなみに、先ほど紹介した「脱兎之勢」の対義語で「動きが遅い」を意味する四字熟語として、「脱亀之勢」(だっきのいきおい)という表現はないのでご注意ください(笑)

 

さて、ここまで来たら「電光石火」の完全制覇まであと一歩です!

極めつけとして「電光石火」の「英語訳」も知る事で、この表現のキャラを完璧に掴んでしまいましょう!

皆さんも、自分が知っている英語で思い付く表現がありませんか?

電光石火の英語訳

英語で「電光石火」を表現するとしたら、下記のような例が適切でしょう。

1.like lightning
「稲妻のように」という意味の英訳になります。

2.with lightning speed
「稲妻のような速さで」と直訳できる英語表現です。

3.as quick as lightning
「稲妻と同じくらい速く」という意味になる英訳ですね。

基本的には、「稲妻」という意味の「lightning」を使って表現することが多くなっていますね。

 

それでは最後に「まとめ」でおさらいをし、このことわざを完全にマスターしましょう!

 

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まとめ

電光石火のまとめ

いかがでしたか?「電光石火」の意味はしっかり理解できたでしょうか?

最後に、ここまでの内容を簡単にまとめましょう。

【電光石火】
意味 動きが速い、時間が短い
由来 五灯会元にある比喩表現
感情 速いことを好評価する
使い方 電光石火の〇〇
類語 疾風迅雷、光芒一閃
英訳 like lightning

さて、ここまでご覧いただいた通り、「電光石火」という表現を使うとき、すなわち素早い行動をするという事は、多くの場合で高評価されるポイントです。

ましてや、変化の激しいこれからの時代は、柔軟に素早く行動する事がなおさら大事ですよね。

しかし、素早く決断するのが良いとは分かりつつも、実際には即決できなくて悶々とすることの方が多いもの事実ではないでしょうか(笑)

 

ということで、この記事の最後に、皆さんが仕事でもプライベートでも即断即決できるようになる一冊をご紹介させて頂きます!

この本を読むことで、あなたもきっと、余計な考えに捉われて足踏みしてしまう事がなくなりますよ!

 

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