日常においても比較的よく耳にする「支離滅裂」という表現ですが、その正しい意味はご存じでしょうか?
実は、この言葉の意味を誤解していたり、使う場面を間違えている方も意外と多いので、今回は例文や類語も参考にしつつ、楽しみながら理解できるようにご紹介致します!
支離滅裂の意味
それでは早速、「支離滅裂(しりめつれつ)」の意味を見ていきましょう。
「支離滅裂」の意味とは、「物事や話の内容がメチャクチャで、秩序だっていない統一感のない様子」という意味になります。
これをもう少し別の言葉で言えば、「説明や行動の筋が通っておらず、ごちゃごちゃになっていること」とも言い換えられますね。
また、言っている事と実際にやっている事が全く違う、矛盾している際にも使うことがあります。
つまり、人であれ物であれ、一貫性に欠けており、まとまりのない様子を表す際に「支離滅裂」という表現を使うことができるということですね。
したがって、この表現を使う際の背景には「支離滅裂」になっている対象に対する、非難や軽蔑といったようなネガティブな感情があることが一般的です。
少なくとも、この四字熟語を誉め言葉として使うことは無く、基本的には「けなし言葉」「否定的な意見」として使うことが多いのも「支離滅裂」を使う際のポイントと言えるでしょう。
なお、そういった意味でも仕事であれプライベートであれ、「支離滅裂」な行動や発言をしていると知らぬ間に人の信頼を失っている事もあるので、その点は注意したものですね。
さて、ということで、ここまでで「支離滅裂」の意味がおおむね理解できた後は、続いてはこの言葉を完全にマスターするために、その語源を見てみましょう!
むしろこの四字熟語は、その語源を把握することでより意味の理解が進み記憶の定着に役立つ、という側面もある表現です。
支離滅裂の語源
さて、「支離滅裂」という四字熟語には、どのような由来があるのでしょうか?
結論から言うと、「支離滅裂」の語源は、この四字熟語に使われている前後半の熟語の意味を紐解くことで、その由来が見えてきます。
ということで、「支離滅裂」という言葉を前半部分の「支離」と、後半部分の「滅裂」に分け、それぞれの意味を考えていきましょう。
まず、前半部分に当たる「支離」の意味とは、「細かく分かれること」「ばらばらに離れること」という意味になります。
次に、後半部分の「滅裂」は、「一貫性が全く無いこと」「統一感がないこと」という意味を持っています。
よって、これらの意味を持つ「支離」と「滅裂」が組み合わさることで、「支離滅裂」全体としては、「まとまりがなく、ばらばらな様子」を表現する四字熟語になるという事ですね。
一見すると難しい漢字の組み合わせに見えても、こうして丁寧に分類して元々の意味を紐解くことで、四字熟語全体の意味がすんなりと姿を現すのは、なかなか面白いですね。
さて、ということで、語源を把握し「支離滅裂」の意味が完璧に理解できたところで、続いてはこの表現がどういった時に使われるのか、例文を見ることで言葉の使い方をマスターさせましょう!
ここまでの説明を聞いた皆さんは、どのような例文が思いつきますか?
支離滅裂の例文
- 例文1.彼の話は「支離滅裂」すぎて全く理解できないよ。
- 例文2.試験に一夜漬けで挑んだら「支離滅裂」な回答になった。
- 例文3.あまりの緊張で「支離滅裂」なスピーチになってしまった。
- 例文4.そのアイディアは「支離滅裂」だった為ボツになった。
- 例文5.言っている事が「支離滅裂」だから、少し冷静になりな。
四字熟語には、ポジティブ又はネガティブのどちらか一方の意味で使うものと、どちらの意味でも使用できるものがあります。
そんな中、例文をご覧いただいて分かる様に、「支離滅裂」は基本的にネガティブな意味でのみ使われる四字熟語になります。
一般的には一貫性があり辻褄が合っている方が良しとされるので、当然と言えば当然ですね。
したがって、『君は「支離滅裂」で素晴らしいね』といった表現をしてしまうと、ただの嫌味になるので、ご注意ください(笑)
さて、ということで、例文を見て具体的な使い方が分かったところで、続いては実際の会話例を通して、自分自身で「支離滅裂」という言葉を使うイメージを養ってみましょう!
皆さんも、下記の会話例のパンダさんになりきり、〇〇の部分に入る言葉を考えてみてくださいね。
支離滅裂の会話例
仲良しのパンダさんとヒツジさんが、遊びの待ち合わせで合流したシーンです。
ヒツジさんおはよう!予定通り、早速これからサイクリング行こうか!
え?昨日の段階では、公園でバドミントンするって言ってたよね?
そうだっけ?どっちにしろ午後から雨らしいから、やっぱ〇〇にする?
もう!さっきから話が「支離滅裂」すぎ!雨降るなら〇〇したらびしょ濡れになるよ!
いかがでしょうか?どんな言葉が入りましたか?
この〇〇に入る言葉は、『キャンプ』『釣り』『山登り』などアウトドアですかね。
休日の遊びの予定をちゃんと決めなかった事で、小さい喧嘩になる事ってたまにありますよね(笑)
さて、ということで、パンダさん達のやり取りを見て「一心不乱」という表現を実際に使うイメージがついた(?)ところで、続いてはその類語・対義語を知ることで、この言葉の輪郭をより鮮明にしていきましょう!
皆さんも、パッと思いつく類語などがありませんか?
支離滅裂の類語・対義語
「支離滅裂」には、全く同じ意味を持つ下記のような同義語が存在します。
- 1.「滅茶苦茶」
「まったく筋道が通らないこと・的外れなこと」を表す類語ですね。 - 2.「頓珍漢(とんちんかん)」
「物事のつじつまが合わず、見当違いであること」という意味の類語になります。 - 3.「しどろもどろ」
「話の内容や話し方がひどく乱れている様子」という意味を表している言葉です。
なお、「支離滅裂」の対義語としては「理路整然」が挙げられ、その意味は「話や物事の筋道がしっかり通っていること・矛盾が全くないこと」を表している四字熟語ですね。
さて、ここまで来たら「支離滅裂」の完全制覇まであと一歩です!
極めつけとして「支離滅裂」の「英語訳」も知ることで、この表現のキャラを完璧に掴んでしまいましょう!
皆さんも、自分が知っている英語で思い付く表現がありませんか?
支離滅裂の英語訳
英語で「支離滅裂」を表現するとしたら、下記のような例が適切でしょう。
1.be incoherent
「つじつまが合わない、ちぐはぐな」という意味の表現です。2.not make sense
「筋が通っていない、理に適っていない」という意味になります。
さて、それでは最後に「まとめ」でおさらいをし、この四字熟語を完全にマスターしましょう!
なお、まとめの最後には、皆さんの役に立つちょっとしたオトク情報もプレゼントしてますよ♪
まとめ
いかがでしたか?「支離滅裂」の意味はしっかり理解できたでしょうか?
個人的な意見としては、いわゆる「他人軸」で生きている人は、支離滅裂な行動や言動が多くなりがちだと思います。
そういった意味では、オリジナリティを追求した「自分軸」を持つことで、「支離滅裂」にならず他者からも信頼されるのではないでしょうか?
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